前置き
ベッドの下にデッキがあります。そこの収納の角でかなり怪我してます。Jonny.B.Goodです。
ここに載せていないものも含め第16番目のデッキが組みあがってテンションが高いので書きます。(勢いだけ)
遂に最後にして最古の召喚法、儀式に手を出しました。【@イグニスター】で儀式召喚要素は扱っていますが、メインに据えたものは初めてです。
そしてそれが【メガリス】なものだから儀式の概念が崩壊しています。
《雪花の光》型も考えたのですがなんか違ったので『魔神儀』型です。
大会とか出れない時期だったのでサイドこそ組んではいますが今回は無しで。
それではどうぞ。
『メガリス』とは
岩石族の儀式カテゴリ。
モンスターは全て偶数レベルの儀式モンスターで、その全てが儀式召喚を行う効果を持つ。下級『メガリス』は儀式召喚成功時の効果に名称ターン1がないのが特徴。
また、最上級『メガリス』は『メガリス』専用の儀式魔法の代用となる効果を持つ。
魔法には儀式召喚を行うカードこそあるが、儀式魔法が1枚も存在しない異色の儀式カテゴリである。
デッキレシピ
2《メガリス・ファレグ》
2《メガリス・ベトール》
2《メガリス・アラトロン》
3《メガリス・オフィエル》
2《メガリス・ハギト》
2《メガリス・オク》
3《メガリス・フール》
3《魔神儀-カリスライム》
2《魔神儀-タリスマンドラ》
2《魔神儀-キャンドール》
3《魔神儀-ペンシルベル》
3《轟雷帝ザボルグ》
2《メガリス・ポータル》
3《メガリス・アンフォームド》
1《魔神儀の祝誕》
2《昇華する魂》
2《貪欲な壺》
1《メガリス・エマージョン》
3《虹光の宣告者》
1《ウィンドペガサス@イグニスター》
1《PSYフレームロード・Ω》
3《中生代化石騎士スカルナイト》
3《旧神ヌトス》
1《御影志士》
1《ダイガスタ・エメラル》
1《ライトドラゴン@イグニスター》
1《焔凰神-ネフティス》
各カード解説
メインデッキ
《メガリス・ファレグ》
エースアタッカー。
固有効果は墓地の儀式モンスター×300の全体強化。2ターン目辺りからは爆発的な火力を見せる。
最上級『メガリス』は共通効果として手札から自身を捨て、リリースを払うことで『メガリス』を儀式召喚する効果を持つため、初手での儀式召喚のスタートになる。
《メガリス・ベトール》
邪魔者は蹴散らす悪魔の化身。
固有効果は儀式召喚成功時の破壊効果。対象の数は墓地の儀式モンスターの種類の数まで。
中盤からは圧倒的な盤面殲滅能力を発揮する。初手でデッキが回れば3枚以上の破壊を待機させることも容易。
《メガリス・アラトロン》
妨害の要。
固有効果は墓地の儀式モンスターをデッキボトムに戻しての対象無効。『メガリス』の中では受動的な効果だがこのカードの真価は共通効果にある。
最上級『メガリス』で唯一、共通効果を相手メインフェイズにも発動できる。
消費が嵩むことは否めないが、サクリファイス・エスケープや《メガリス・ベトール》で相手の動きを乱すことができる。
《メガリス・オフィエル》
回転の要。
固有効果は『メガリス』モンスターのサーチ。
《メガリス・ハギト》から『メガリス』魔法罠のサーチに繋げたり、儀式魔法代わりの最上級『メガリス』を確保したりと次に繋がる。
下級『メガリス』の共通効果として、自身を含むリリースで召喚先の縛りのない儀式召喚を行う効果を持つ。
《メガリス・ハギト》
リソース回復の要。
固有効果は『メガリス』魔法罠のサーチ。
《メガリス・アンフォームド》をサーチでき、自身をリリースすることで《メガリス・フール》をリクルートできるのであちらの効果で儀式モンスターのサルベージにもつながる。
サーチ先はどれもリソース回復に繋がるので常にデッキから1枚は取り出しておきたい。
《メガリス・オク》
固有効果は手札交換。
他の下級『メガリス』と異なり手札を増やすことはできないものの、手札でダブった『魔神儀』等をドローに変えられる。
固有効果は相手メインフェイズでも使用できるので、場に出す必要こそあるが《メガリス・アラトロン》と同様の仕事もできる。
《メガリス・フール》
概念の破壊者。
固有効果は儀式モンスターのサルベージと、サルベージ先とのレベルの一致。
自身の儀式召喚のためにリリースした儀式モンスターを回収しつつ、次の儀式召喚のためにレベルを調整するというトンデモ効果。
その代償として他の下級『メガリス』とは異なり、固有効果にも名称ターン1が付いてはいる。些末な問題である。
レベルを変動してからサルベージするので《メガリス・フール》は拾えないがそんなもの欠点にもなりはしない。
儀式召喚自体も容易で、《メガリス・アンフォームド》があればデッキから直接、または《メガリス・オフィエル》を経由してサーチの後に手札から儀式召喚できる。つまり無理に引き込む必要もない。《メガリス・ハギト》から《メガリス・アンフォームド》に繋がるので《メガリス・ハギト》に繋がる《メガリス・オフィエル》からも繋がる。とにかくアクセス手段が多い。
共通効果はさも当然のように相手メインフェイズでも発動でき、その上デッキからの儀式召喚も可能。しかもリリースに自身を含まなくとも良いとまできた。即ち手札の消費のみでも場のカードを増やせる。
《メガリス・ベトール》での奇襲が容易も容易。
儀式召喚とは何なのか問い質したくなるスペックである。
《魔神儀-カリスライム》
『魔神儀』をリクルートするためのカード。
基本的には自身の儀式召喚は狙わない。
《メガリス・ポータル》でサルベージ可能なので自身をコストにしてしまうことも抵抗なく行える。
《魔神儀-タリスマンドラ》《魔神儀-キャンドール》《魔神儀-ペンシルベル》
手札補強兼儀式素材兼《轟雷帝ザボルグ》の贄。
手札の儀式関連カードを公開し自身とデッキの『魔神儀』をリクルートする効果と、リクルート時に儀式関連カードをサーチ・サルベージする効果を持つ。
初手に持っておきたいのは《魔神儀ーペンシルベル》。《魔神儀ーキャンドール》をリクルートして《魔神儀の祝誕》をサーチしておけると儀式召喚から《魔神儀-タリスマンドラ》のリクルートにも繋がる。
リクルートできれば召喚権を残して確定で光属性を含む2体が並ぶので《轟雷帝ザボルグ》の贄に最適。
《轟雷帝ザボルグ》
切腹帝。
仕事は切腹からのEX大量破壊。
『魔神儀』というアドバンテージを取りながら召喚権も使わずリリース要因になる上、光属性がいるので相手のEXを好きに壊せるようになる。
《虹光の宣告者》×3で3枚のサーチをしながら《ウィンドペガサス@イグニスター》で除去へのカウンターを準備、《PSYフレームロード・Ω》で万能リサイクルができるので消費以上のリターンを得られる。
《メガリス・ポータル》
リソース回復のフィールド魔法。
『メガリス』のSSをトリガーに儀式モンスターをサルベージできるので、儀式召喚でリリースした儀式モンスターをそのままサルベージして儀式召喚のディスアドバンテージをチャラにしたり、《メガリス・エマージョン》をトリガーにして相手ターンに《メガリス・ベトール》や《メガリス・アラトロン》を確保する。
オマケ感覚だが儀式召喚したモンスターにターン1の戦闘破壊耐性を与えられるので意外と固い『メガリス』がさらに固くなる。
《メガリス・アンフォームド》
デッキから儀式召喚する速攻魔法。(儀式魔法とは)
リリースのレベルこそ倍丁度でなければならないが、『メガリス』自体☆2、4、8とリリース1枚でレベルを満たせるので決して重いわけではない。寧ろサーチ・サルベージが豊富なので実質ノーコストにもなり得る。
《魔神儀の祝誕》
万能儀式魔法。
リリースは『魔神儀』に限定されるが、このカードをサーチできる《魔神儀ーキャンドール》が☆4なので下級『メガリス』の儀式召喚に使う分にはもってこい。
『魔神儀』1枚をコストにデッキから『魔神儀』をリクルートしつつ自身をサルベージするというアドバンテージの概念を崩壊させるトンデモ効果まで内蔵している。その上儀式効果には回数制限がない。
《昇華する魂》
第2の《メガリス・ポータル》。
儀式召喚のリリース限定だが即時サルベージが可能。
複数枚並んでもそれぞれ効果が使えるうえ、《メガリス・ポータル》とも併用できるので1度の儀式召喚で2枚以上サルベージすることもある。
《貪欲な壺》
《轟雷帝ザボルグ》さえ引けていれば毎ターン切腹も不可能ではないので《虹光の宣告者》や《旧神ヌトス》を再度EXに戻す。
そうでなくとも《轟雷帝ザボルグ》で落とした《虹光の宣告者》や《旧神ヌトス》は墓地で仕事はないのでこれらを2ドローに変えられるだけでも儲けもの。
《メガリス・エマージョン》
『メガリス』のフリーチェーン蘇生罠。
相手ターンでの《メガリス・ポータル》の起動や《メガリス・オク》《メガリス・フール》を蘇生して儀式召喚を狙う。
蘇生したモンスターは場を離れるとデッキボトムに帰り蘇生制限がリセットされるが《メガリス・オフィエル》でサーチは容易なので然程気にならない。
エクストラデッキ
《虹光の宣告者》
儀式の万能サーチャー。
何なら《貪欲な壺》で2周目にも突入。
《ウィンドペガサス@イグニスター》
除去トリガーのカウンター除去。
EXから落として後に仕事する中では有能かと。
バウンスなので破壊耐性を無視できるのも良き。
《PSYフレームロード・Ω》
EXモンスターの再利用や『魔神儀』の補充が仕事。自身の正規召喚はする気が無い。
《中生代化石騎士スカルナイト》《旧神ヌトス》
《旧神ヌトス》は即効性が高く一気に3枚の破壊ができるが、《中生代化石騎士スカルナイト》はターン1の制限こそあるものの任意のタイミングで破壊効果を使えるので先攻などでの除去のストックになる。
《御影志士》
岩石族の万能サーチャー。
《メガリス・エマージョン》で蘇生した『メガリス』を素材にして墓地に返しつつ手札も増やす。
《ダイガスタ・エメラル》
《轟雷帝ザボルグ》の後始末や『魔神儀』の救出係。
墓地はかなりの速度で肥えるのでEXの回収や《魔神儀ータリスマンドラ》あたりの再利用に使える。
特に意味はないが自身も『メガリス』と同じ岩石族。
《ライトドラゴン@イグニスター》
対象耐性持ちを滅ぼすための徴兵。何気に効果破壊の身代わりも嬉しい。
《焔凰神-ネフティス》
儀式を食って強くなるリンク。
信じられないくらいに儀式が並ぶので完全体での着地も割と簡単。
攻撃力4800の高耐性持ちは強い。
因みにこのデッキではマーカーが意味を成さない。
デッキギミック
まずは『魔神儀』で儀式召喚
真っ先にやらなければならないこと、それは『魔神儀』の展開です。
特に最優先で《魔神儀ーキャンドール》をリクルートし、《魔神儀の祝誕》をサーチします。
『メガリス』自体が儀式効果を持ってはいますが、それを初動にすると消費がとんでもなく荒くなり、回るものも回らなくなります。
《魔神儀の祝誕》のサーチに繋げられれば、《魔神儀ーキャンドール》が場にいることになるので、そのまま《メガリス・オフィエル》《メガリス・ハギト》という中核『メガリス』の儀式召喚に移れます。
《魔神儀ーキャンドール》のリクルート手段として最有力なのは《魔神儀ーペンシルベル》。序盤ではサルベージ先のない《魔神儀ーペンシルベル》から《魔神儀ーキャンドール》をリクルートすると、《魔神儀の祝誕》の自己サルベージ効果で場の☆3《魔神儀ーペンシルベル》を2体目の☆4《魔神儀ーキャンドール》 に変えられるので儀式のリリース要員としてもレベルが扱いやすくなります。《魔神儀ーキャンドール》が2枚なのはこのためです。それに2枚あれば初手引きで《魔神儀ーキャンドール》がデッキから枯れるなんてことにもなりにくいので。
準備ができたら『メガリス』で儀式連打
1体下級『メガリス』が立てば、そこからはそれらの儀式効果で《メガリス・オフィエル》《メガリス・ハギト》を交互に入れ替えながら『メガリス』のパーツを集めていきます。
優先して《メガリス・ポータル》を、次いで《メガリス・アンフォームド》を確保し、そこから《メガリス・フール》の儀式召喚を狙います。
最終的にリソース回復手段と高レベルの《メガリス・フール》、狙えれば《メガリス・オク》を並べて返しのターンに《メガリス・ベトール》での大量破壊を構えておきます。
態勢次第では相手ターンにも最大4回の儀式召喚が可能なので、下級『メガリス』や《メガリス・ポータル》《昇華する魂》でリソースを回収するのもアリです。
『魔神儀』からの切腹
上述の通り、この構築だと《轟雷帝ザボルグ》が簡単に扱えます。
《魔神儀ータリスマンドラ》または《魔神儀ーペンシルベル》から確定で光属性を調達し《轟雷帝ザボルグ》からシンクロ・融合切りで、計4枚のサーチと最大3枚の破壊、8枚のEX破壊分のアドバンテージが得られます。こちらが切るEXは墓地に落として漸く仕事をするものばかりなのでその点損失はありませんし2枚から10枚以上のアドバンテージを稼ぎ得るトンデモムーブです。
もし相手のEXに《旧神ヌトス》なんかがあったとしても、『魔神儀』から最短で切腹するとこちらの場には何もない状態なので被害はありません。安心して道連れにできます。
手札の質も量も確実に飛躍的に向上しますし、EX削りも相手のカードもこちらで決められるので実際は枚数以上の稼ぎになります。質と量、つまり質量。
後は物量と火力で
2ターン目からは平気で+1000を超える全体強化を与える《メガリス・ファレグ》とその他『メガリス』を並べて総攻撃で決めにかかります。あとは単純なもんです。質量です。
2ターン目にもなれば最上級『メガリス』の1枚は平気で落ちてるので《メガリス・フール》から簡単に《メガリス・ファレグ》は持ってこれます。お手軽です。
後書き
てなわけで概念崩壊系儀式の【メガリス】でした。コスパ最悪のはずだった儀式の概念が崩壊します。
今後の儀式全般が強化になり得る将来性の高いテーマですので儀式触ってみたいならオススメです。