前置き
機械族オタク、Jonny.B.Goodです。
此度は異質も異質な儀式デッキ、【ドライトロン】です。
とはいえ今更フツーの【ドライトロン】を書いたところで面白味はないので変わり種ちゃんと仕込んでます。
『ドライトロン』とは
機械族・光属性の儀式カテゴリ。
特殊召喚モンスター以外の展開を厳しく制限する代わりに、使い減りしないリソースを抱える。
そして何よりレベルではなく攻撃力を用いた独自の儀式召喚が特徴。
また、ほぼ全ての儀式モンスターを扱えるため拡張性能も高い。
デッキレシピ
1《竜儀巧-メテオニス=DRA》
1《竜儀巧-メテオニス=QUA》
3《竜輝巧-バンα》
1《竜輝巧-ラスβ》
3《竜輝巧-エルγ》
2《竜輝巧-ルタδ》
3《竜輝巧-アルζ》
3《天極輝士-熊斗竜巧α》
3《宣告者の神巫》
3《サイバー・エンジェル-弁天-》
1《サイバー・エンジェル-那沙帝弥-》
1《魔鍵銃-バトスバスター》
3《竜輝巧-ファフニール》
3《流星輝巧群》
3《極超の竜輝巧》
1《星彩の竜輝巧》
1《天斗輝巧極》
1《ベアルクティ・ビッグディッパー》
3《エマージェンシー・サイバー》
1《天極輝艦-熊斗竜巧》
3《竜輝巧-ファフμβ’》
1《ベアルクティ-ポラリィ》
1《鬼動武者》
1《ブラック・ローズ・ドラゴン》
1《シューティング・ライザー・ドラゴン》
3《虹光の宣告者》
1《ジャンク・ウォリアー》
1《ジャンク・コネクター》
1《リンクリボー》
各カード解説
メインデッキ
《竜儀巧-メテオニス=DRA》
メインアタッカーにして全体攻撃。
儀式召喚時のリリース合計が☆2以下であれば全体攻撃ができ、デフォルトで相手のモンスター効果の対象にならない耐性と、相手ターン限定だが墓地リソース消費の除去も備える。
『ドライトロン』の性質上、高レベルながら召喚難度が著しく低いため下手するとこのモンスター単騎で勝負が決まることも。
《竜儀巧-メテオニス=QUA》
メインアタッカーにして全体破壊。
儀式召喚時のリリース合計が☆2以下であれば毎ターン相手の魔法罠を全て破壊でき、デフォルトで相手の魔法罠の対象にならない。
破壊されても攻撃力合計が4000となるよう同名以外の『ドライトロン』を蘇生でき、裏から《竜儀巧-メテオニス=DRA》を呼び出すことも可能。
《竜輝巧-バンα》
☆1『ドライトロン』は共通効果として手札・フィールドの『ドライトロン』モンスターか儀式モンスターをリリースすることで手札・墓地から守備表示で特殊召喚でき、そのまま固有の効果を発揮する。
このカードの固有効果は儀式モンスターのサーチ。
サーチ先は『ドライトロン』に限らないので選択肢は多く、次の『ドライトロン』のためのリリース確保にもなる。
《竜輝巧-ラスβ》
固有効果は除外されている『ドライトロン』モンスターを墓地に戻す。
頻繁に使うことはないが、《竜儀巧-メテオニス=DRA》が除外することもあるのでそのリカバリに使える。
《竜輝巧-エルγ》
固有効果は他の攻撃力2000の『ドライトロン』の蘇生。
一気に攻撃力4000分の儀式素材を調達でき、自身は守備表示だがもう一方は攻撃表示で蘇生できるためアタッカーを作れる。
儀式モンスター以外の『ドライトロン』をリリースした場合にはそのモンスターをそのまま蘇生させることもできる。
《竜輝巧-ルタδ》
固有効果は手札の儀式モンスターか儀式魔法を公開して1ドロー。
ドローのためには手札に他のカードが必要ではあるものの、毎ターン使えるドローソースであり、手札がなくとも特殊召喚だけは可能。
《竜輝巧-アルζ》
固有効果は儀式魔法のサーチ。
どんな儀式魔法もサーチできるものの、デッキの性質上《流星輝巧群》一択。
終盤では基本的にサーチ先が枯れている。
《天極輝士-熊斗竜巧α》
空母補佐。
他の『ドライトロン』と異なり、自分フィールドに『ドライトロン』(と一応『ベアルクティ』)モンスターが存在すると手札から特殊召喚でき、そのまま『ドライトロン』(と一応『ベアルクティ』)魔法罠をサーチできる。
貴重な『ドライトロン』魔法のサーチャーであるものの、☆7のため『ドライトロン』儀式モンスターの☆2以下の条件を満たせないため儀式召喚のリリース要員としては一歩劣る。
《宣告者の神巫》
儀式デッキの御供。
いつもの通り《虹光の宣告者》を落とします。
《サイバー・エンジェル-弁天-》
リリース要員。
『ドライトロン』のコストに最適で、リリースされれば天使族・光属性をサーチできる。
同名カードや《サイバー・エンジェル-那沙帝弥-》、《宣告者の神巫》をサーチしてさらにリリース要員を確保していく。
そして何故かターン1がない。
機会はほぼないが攻撃力2000の『ドライトロン』1体で儀式召喚できる攻撃力ライン。
《サイバー・エンジェル-那沙帝弥-》
略奪の天使。
まずはその攻撃力。
1000であるため《流星輝巧群》のサルベージ効果の対象となった『ドライトロン』1体でも儀式召喚できる。
そして効果面も優秀で、まず儀式モンスターへの攻撃の無効化。回数制限なし。
次に自分モンスター1体の攻撃力の半分の回復。2000くらいは回復できます。
最後に墓地の『サイバー・エンジェル』を除外して相手のモンスターを奪いながらの自己蘇生。意味が分からない。ターン1ないし。なんで?
ちょっと余力がある時に1度儀式召喚しておけば大変優秀なモンスターです。このデッキだとサーチも容易ですし。
《魔鍵銃-バトスバスター》
唯一無二の奇跡の存在。
儀式モンスターでありながらチューナーであり、攻撃力2000という儀式召喚しやすい機械族モンスター。
効果に関しては重要視していないため特に言及はしないものの、その奇跡のステータスによりこのデッキのキーパーツになっている。
アクセスは容易なのでピン積みなものの、同名含む『魔鍵』のサーチ効果もあるので複数積みもありかと悩むこの頃。
《竜輝巧-ファフニール》
『ドライトロン』の便利な空母。
発動時に『ドライトロン』魔法罠をサーチでき、即ち《極超の竜輝巧》から『ドライトロン』モンスター、そこからサーチ可能な儀式パーツにもアクセスが可能です。
また、儀式魔法の効果を無効にされない効果もあり、より確実に主力アタッカーの降臨に繋げられます。
更に更に、『ドライトロン』が存在する時に召喚・特殊召喚されたモンスターのレベルをその攻撃力1000につき1下げるという効果も付属。
『ドライトロン』モンスターにはそもそもレベルを下げる必要がないので使用することはまずないですが、相手の素材モンスターに使用することでS召喚・X召喚の妨害になります。
《流星輝巧群》
唯一無二の儀式魔法。
リリースは機械族限定、召喚先は儀式モンスター全体、そしてレベルではなく攻撃力を参照しての儀式召喚をする異色のカード。
しかも墓地からの儀式召喚ができるので躊躇いなく『ドライトロン』のコストに使えてしまう。
墓地から『ドライトロン』の攻撃力を一時的に1000下げることでサルベージもでき再利用性もアリ。
《極超の竜輝巧》
『ドライトロン』のリクルートカード。
リクルートしたモンスターの効果を使うには墓地に送るひと手間が必要なものの、《リンクリボー》で全て解決。
攻撃表示でも呼べるためアタッカー参加も可能。
《星彩の竜輝巧》
除去カード。
『ドライトロン』か儀式モンスターの攻撃力を一時的に1000下げて表側1枚の破壊。
余った攻撃力を有効活用しよう。(意味不明)
《天斗輝巧極》
巨大空母出航の儀。
実質的にやっていることは手札・フィールドのフィールド魔法同士の融合というわけのわからないカード。
《竜輝巧-バンα》か《ベアルクティ-ポラリィ》がいればデッキから1枚素材を供給できるがまぁ重い。
墓地のこのカードを『ドライトロン』(と一応『ベアルクティ』)のコストの代わりにできるため《警衛バリケイドベルグ》あたりで切ってしまってもいいかもしれない。
《ベアルクティ・ビッグディッパー》
融合素材。
それ以上のことはないが、極小の可能性として《ベアルクティ-ポラリィ》を置いたまま『ドライトロン』をブン回すとコントロール奪取ができるかもしれない。
《エマージェンシー・サイバー》
『ドライトロン』のサーチカード。
唯一《天極輝士-熊斗竜巧α》が属性違いで対応してないの何でだ。
エクストラデッキ
《天極輝艦-熊斗竜巧》
空母。
事実上フィールド魔法2種の融合体という異質な存在。
隣に自分の効果モンスターを特殊召喚すると『ドライトロン』モンスター(と一応『ベアルクティ』モンスター)をサーチでき、除外されている『ドライトロン』モンスター(と一応『ベアルクティ』モンスター)を回収できるリソース源。
しかしながらこのモンスター自体が非常に重い。
出せればラッキーくらいの感覚で使うのが良いか。空母それでいいのか。
《竜輝巧-ファフμβ’》
エンジン。
X召喚時に『ドライトロン』をデッキから落とし、自身の素材を儀式召喚に使用でき、隣に機械族儀式モンスターがいれば魔法罠の無効効果も持つハイテクロボ。
攻撃力参照の儀式召喚のためレベルのないこのカードも素材に使え、素材分も含めて攻撃力6000分の素材になる。
《ベアルクティ-ポラリィ》
《ベアルクティ・ビッグディッパー》調達要員。
所謂差分シンクロが必要で、このデッキでは以下のパターンが主になる。
- ☆2《宣告者の神巫》-☆1『ドライトロン』
- ☆6《宣告者の神巫》-☆5《サイバー・エンジェル-那沙帝弥-》
- ☆5《サイバー・エンジェル-那沙帝弥-》-☆4《魔鍵銃-バトスバスター》
- ☆6《シューティング・ライザー・ドラゴン》-☆5《サイバー・エンジェル-那沙帝弥-》
《鬼動武者》
最強のデストロイ。
機械族のため儀式召喚にも使用でき、攻撃時には攻撃対象の効果無効化及び相手の効果発動封じで堅実なアタッカーになる。
相手の効果でフィールドを離れると機械族を蘇生でき、自身の蘇生も可能でターン1もないので実質的に(全てではないものの)除去に耐性を持つ。
《ブラック・ローズ・ドラゴン》
至高の黒薔薇。
主に《シューティング・ライザー・ドラゴン》から相手ターンにS召喚して爆発する。
《シューティング・ライザー・ドラゴン》
黒薔薇の御供。
使用までにラグはあるものの、『ドライトロン』の供給もできる。
《虹光の宣告者》
《宣告者の神巫》のズッ友。
あちらで落として儀式パーツを調達する。
極稀に効果無効にされた《宣告者の神巫》+☆1『ドライトロン』×2で正規召喚されたりする。
《ジャンク・ウォリアー》
鉄拳。
S召喚時に☆2以下のモンスターの攻撃力の合計分自身の攻撃力を上昇させる。
ん?指定チューナーの《ジャンク・シンクロン》がいませんね…?
《ジャンク・コネクター》
希望の光。
素材指定がかの《水晶機巧-ハリファイバー》に種族縛りと効果モンスター縛りを追加したものであるがためにこれまで日の目をほぼ見なかった。
メインフェイズとバトルフェイズ中にフリーチェーンでリンク先のみでのS召喚ができるため唐突に《ブラック・ローズ・ドラゴン》を爆発させられる。
…ん?そんな使い方しない?
警備員。
フィールド魔法をサルベージする効果もあるものの、今回はリンクの中継点として採用。緩い素材の機械族が欲しかったんです。
《リンクリボー》
☆1多いんでね。
《極超の竜輝巧》でリクルートした『ドライトロン』を即墓地に送る手段でもある。
デッキギミック
物理は全てを解決する
『ドライトロン』最大のギミックは攻撃力参照の儀式召喚。
下級が十分すぎる攻撃力を備えているのでリリース要員の調達は簡単なうえ、メインアタッカーの攻撃力も4000と高水準で何かしらの耐性も持つのでパワーでゴリ押すことも可能。
リソースも下手するとリリース1枚確保できれば毎ターン膨れ上がっていくこともあり質量が増えまくって止まらなくなります。
時折攻撃力が1000下がることがありますが、《サイバー・エンジェル-那沙帝弥-》が攻撃力1000なので無駄なく儀式召喚できます。
スペースデブリ
今回の隠し玉である《ジャンク・ウォリアー》。
指定チューナーの《ジャンク・シンクロン》は不在ですが、フルスペックで暴れさせたいと思います。
まずそもそも、☆2以下のモンスターの攻撃力合計分自己強化する《ジャンク・ウォリアー》と☆1にして攻撃力2000でありながら自己蘇生すると守備表示のため攻撃できない下級『ドライトロン』の相性はこれ以上ないくらい良いと言えます。
しかしながら『ドライトロン』の制約として「通常召喚可能なモンスターを特殊召喚できない」というものが常に付き纏うため、《ジャンク・シンクロン》からS素材を調達する動きが非常に取り難いです。
《ジャンク・シンクロン》と☆1『ドライトロン』2体でS召喚する動きは可能ですが、S素材に攻撃力4000分を使用するのは目的に沿いません。
そこで呼び出されたのが《ジャンク・コネクター》。
チューナーを含む機械族効果モンスター×2でL召喚でき、戦闘破壊されればつまり自爆特攻で『ジャンク』Sモンスター、つまり《ジャンク・ウォリアー》をS召喚できるモンスターがいるじゃないですか。
しかもこれなら仮に下級『ドライトロン』を素材に使用しても、《ジャンク・ウォリアー》の登場はバトルフェイズ、即ちそれまでに『ドライトロン』を並べる猶予もあります。
《ジャンク・ウォリアー》の強化に貢献できない《天極輝士-熊斗竜巧α》や《竜輝巧-ファフμβ’》等もこちらには素材として使用できます。
あれ、チューナー必要でしたね…
『ドライトロン』にはチューナーがいない…機械族であるのに…
《宣告者の神巫》は天使族…
と思ったら都合の良すぎる存在がいました。
《魔鍵銃-バトスバスター》
儀式モンスター!
機械族!
攻撃力2000で儀式召喚しやすい!
そしてチューナー!
完璧すぎる…もうお前にしかできないんや。
ということで《ジャンク・コネクター》の素材問題もクリア。
後は《警衛バリケイドベルグ》あたりを上手いこと経由して非機械族を皆機械族に変えつつ《ジャンク・コネクター》をL召喚、『ドライトロン』をとにかく並べて《ジャンク・コネクター》で自爆特攻をかけます。
――― 集いし星が新たな力を呼び起こす。光さす道となれ!
スクラップ・フィストォォォォォォォォォォ
後書き
チュドォォォォン