Pendulum Dependence

ペンデュラム依存症患者による気紛れ更新遊戯王ブログ。主に手元のテーマについて垂れ流します。偶に推しの事書くかも。

捧げられるは無敵の供物

ルール考察班、Jonny.B.Goodです。

今回は新たに登場した《マジックカード「クロス・ソウル」》にまつわる話。

《マジックカード「クロス・ソウル」》は簡単に言えば相手をリリースに使えるアドバンス召喚カード。

このカード関連で騒がれてるのは「効果を受けない相手モンスターでもリリースに使える」ことじゃないでしょうか。

その辺りのアレコレについて書き散らしていきます。

 

まず、何故「効果を受けない相手モンスターでもリリースに使える」のかについて触れる前に、類似カードをまとめておきましょう。

アドバンス召喚のリリースに相手のカードを使用できるというカードは現状以下の5枚。(《邪炎帝王テスタロス》のような効果外テキストのものは除く)

  • 《クロス・ソウル》
  • 《マジックカード「クロス・ソウル」》
  • 《帝王の烈旋》
  • 《ふわんだりぃずと未知の風》(リリースではなく墓地送り)
  • 《交差する魂》

この内「効果を受けない相手モンスターでもリリースに使える」のは以下の2枚。(以降「可のグループ」)

  • 《マジックカード「クロス・ソウル」》
  • 《交差する魂》

つまり「効果を受けない相手モンスターをリリースに使えない」のは残りの3枚。(以降「不可のグループ」)

  • 《クロス・ソウル》
  • 《帝王の烈旋》
  • 《ふわんだりぃずと未知の風》

 

ではこれらの違いはどこにあるのか。

これは至極簡単な話で、「召喚する効果であるか」という点だけです。

可のグループはどれもアドバンス召喚を行う効果であり、不可のグループはアドバンス召喚(《クロス・ソウル》のみリリース全般)のリリースを置換するだけの効果です。

そして、可のグループの相手をリリースできるという部分は、「その効果による召喚行為に特例を付与している」ために効果耐性を貫通するんです。(要は《閉ザサレシ世界ノ冥神》と同じイメージです。)

召喚行為そのものの性質を一部変化させている、いわばルールを一瞬改変しているから誰にでも通用するわけです。(無論リリース耐性は別の話ですよ?)

対する不可のグループは召喚行為の際に「その効果」を適用することによって自分が払うべきリリースを置換しているため耐性に阻まれるんです。

 

ちと脱線したうえややこしいんですが、破壊の身代わりになる効果は破壊されるはずのカードが効果を受けない場合でも他者を身代わりにして破壊から逃れることができます。

これに関しては「破壊」という「事象」を、身代わりとなることで無かったことにしているため、破壊されるはずだったカード自体に影響を及ぼさないからです。

 

そんな風に、「何に対して影響するのか」をよく見ればちゃんとルールが見えてくるんです。最近のカードは。

なので皆さん、こんなとこにまで来る勤勉な人なんですから分析はしましょうね。