前置き
遂に返り咲きに成功したのだ。Jonny.B.Goodです。
以前考えていて一応形になったものの初動の安定に不安の残っていた【ローズ・ドラゴン】が…
安心安全な安定性を獲得しました!!!
6/9の公式からの新規公開から1時間でルートが完成したので薔薇の民の皆々様、どうぞごゆるりと。
『ローズ・ドラゴン』とは
ドラゴン族のシンクロ召喚カテゴリ。
大半の効果が《ブラック・ローズ・ドラゴン》のサポートになっており、《ブラック・ローズ・ドラゴン》の全体除去効果すらも展開手段に組み込まれる。
植物族との関連もあるため方向性によっては構築難度が高めのカテゴリ。
デッキレシピ
3《レッドローズ・ドラゴン》
3《ロクスローズ・ドラゴン》
3《ホワイトローズ・ドラゴン》
1《ブルーローズ・ドラゴン》
1《ステイセイラ・ロマリン》
1《返り咲く薔薇の大輪》
1《ヴェーダ・カーランタ》
3《マナドゥム・ヒアレス》
3《聖騎士の盾持ち》
1《聖騎士の槍持ち》
3《花騎士団の駿馬》
1《クリスタル・ローズ》
3《薫り貴き薔薇の芽吹き》
2《ブラック・ガーデン》
2《伍世壊=カラリウム》
1《世壊挽歌》
3《新世壊》
3《聖杯の継承》
1《増援》
1《漆黒の薔薇の開華》
1《ブラッド・ローズ・ドラゴン》
2《ブラック・ローズ・ドラゴン》
2《月華竜 ブラック・ローズ》
1《ガーデン・ローズ・メイデン》
1《ガーデン・ローズ・フローラ》
1《瓔珞帝華-ペリアリス》
1《フルール・ド・バロネス》
1《相剣大公-承影》
1《ヴィサス=アムリターラ》
1《PSYフレームロード・Ω》
1《ケンタウルミナ》
1《クロスローズ・ドラゴン》
1《スプライト・スプリンド》
各カード解説
メインデッキ
《レッドローズ・ドラゴン》
このデッキの核となるチューナー。
S素材になると『ローズ・ドラゴン』をリクルート。
さらに《ブラック・ローズ・ドラゴン》か植物Sの素材になっていれば《冷薔薇の抱香》か《漆黒の薔薇の開華》をサーチできる。
S素材になるだけでリクルートにサーチまで熟す超優秀なチューナーであり、《ガーデン・ローズ・メイデン》の素材にして《ロクスローズ・ドラゴン》をリクルートすると合計で手札が3枚増える。
《水晶機巧-ハリファイバー》からのリクルートができなくなりデッキ自体の動きに支障が出ていたが、今回その点を完全に克服しました。詳細は後述。
《ロクスローズ・ドラゴン》
『ローズ・ドラゴン』第2のチューナー。
召喚時の《ブラック・ローズ・ドラゴン》関連カードのサーチで《薫り貴き薔薇の芽吹き》を優先的にサーチする。
『ローズ・ドラゴン』が戦闘破壊か相手に効果破壊されると自己サルベージもできるがオマケ程度で考えておくべきか。
《ブラック・ガーデン》対応なので取り回しもしやすい。
《ホワイトローズ・ドラゴン》
植物族・ドラゴン族チューナーがいれば手札から特殊召喚でき、割と簡単に場に出てこれるので初手に引きたいカード。とはいえ必須とまでは言わない。
召喚した場合は手札・墓地から『ローズ・ドラゴン』を特殊召喚できるので《レッドローズ・ドラゴン》を特殊召喚して☆7Sにも繋げられる。
S素材にするとデッキから☆4以上の植物族を墓地に落とせるので《ステイセイラ・ロマリン》経由で《ガーデン・ローズ・メイデン》や《返り咲く薔薇の大輪》を落とす。
《ブルーローズ・ドラゴン》
蘇生担当。
破壊されれば《ブラック・ローズ・ドラゴン》か植物族を蘇生できる。
《ブラック・ローズ・ドラゴン》の全体除去に巻き込んで《ブラック・ローズ・ドラゴン》を蘇生したり、《ガーデン・ローズ・メイデン》も蘇生できる。
《薫り貴き薔薇の芽吹き》の登場により引いてしまっても展開しやすくなった。
攻撃力も1600と《ブラック・ガーデン》対応なので《ガーデン・ローズ・メイデン》とサイクルもする。
《ステイセイラ・ロマリン》
《ホワイトローズ・ドラゴン》の効果を拡張する植物チューナー。
基本的には《返り咲く薔薇の大輪》を落とす。場合によっては蘇生効果用の《ガーデン・ローズ・メイデン》を落とすのもアリ。
《ブラック・ガーデン》対応ステータスなので《ガーデン・ローズ・メイデン》を破壊しての蘇生ができ、その《ガーデン・ローズ・メイデン》の破壊をトリガーに《返り咲く薔薇の大輪》が蘇生して☆8Sになれる。
☆8Sが初動で出払ってしまうので最近は採用崖っぷちだったりする…
《返り咲く薔薇の大輪》
大層な名前の植物。
《ホワイトローズ・ドラゴン》から《ステイセイラ・ロマリン》経由で落として《ガーデン・ローズ・メイデン》と《ブラック・ガーデン》の蘇生でオマケとしてついてくる。
☆4なのでS素材としても扱いやすい。
《ヴェーダ・カーランタ》
来ると信じていた《新世壊》の専用サーチャー。
《ヴィサス=スタフロスト》がいる場合にフィールドのカードの破壊をトリガーとして手札から特殊召喚し、《新世壊》のサーチ・サルベージが可能。
除去と自己強化効果もあるものの基本的に場に残らないので気にしない。
1クール前に出ていた新規だったものの、このカードへのアクセス手段が実質的になかったが、この度晴れてサーチカードが登場。
初動札へと昇華した。
《マナドゥム・ヒアレス》
破壊されても同名カードをリクルートできるチューナー。
《ヴィサス=スタフロスト》、即ち《ヴィサス=アムリターラ》がいれば特殊召喚できる。
初動札であり、同じ『マナドゥム』チューナーであり類似したリクルート効果持ちである《マナドゥム・ミーク》《マナドゥム・トリッド》でも問題ないものの、バトルフェイズ中のSモンスターの全体強化が可能であるこちらを採用。
《聖騎士の盾持ち》
風属性・獣族のサーチャー。
このデッキの初動に必須の《花騎士団の駿馬》を持ってくる。
2ターン目以降も☆4非チューナーとしての役割もあり、召喚時に墓地の光属性を除外してドローもできる。
《聖騎士の槍持ち》
もう『ローズ・ドラゴン』のためにいるとしか思えない超優秀モンスター。
《花騎士団の駿馬》でサーチし、そのまま《ケンタウルミナ》の素材になり、そのまま蘇生されて自身か《ケンタウルミナ》をチューナーに変える。
攻撃力800の☆2非チューナーなので《ブラック・ガーデン》と好相性。
《花騎士団の駿馬》
初動のキーカード。
召喚時に光属性の『聖騎士』即ち《聖騎士の槍持ち》をサーチし、そのまま融合召喚まで繋げられる。
《聖騎士の盾持ち》《聖杯の継承》《増援》からアクセスできるので実質10枚体制。
《クリスタル・ローズ》
名前で枠を勝ち取ったキーパーツ。
やることはただ1つ。
《スプライト・スプリンド》で落として《ケンタウルミナ》を除外して自己蘇生すること。
初動ルートで《ガーデン・ローズ・メイデン》のS素材となるのが仕事。
実際のところ《ボルト・ヘッジホッグ》や《百檎龍-リンゴブルム》でいいんだが、全く同じ役目を熟せるので名前で採用。
採用までの詳しい話は後述。
《薫り貴き薔薇の芽吹き》
『ローズ・ドラゴン』の展開カード。
《クロスローズ・ドラゴン》以外の全『ローズ・ドラゴン』を手札・墓地から展開でき、効果も無効にならないので《ロクスローズ・ドラゴン》の効果でまた手札に確保できる。
セット状態で破壊されれば《ブラック・ローズ・ドラゴン》関連モンスターの蘇生・帰還ができるので《ブラック・ローズ・ドラゴン》や《ブラッド・ローズ・ドラゴン》の全体除去に巻き込んでも良し。
《ブラック・ガーデン》
便利な蘇生カード。
召喚・特殊召喚の度にそのモンスターの攻撃力を半分にしてローズ・トークンを生成する。
フィールドの全植物族と自身を破壊しての蘇生効果で攻撃力が800の倍数のモンスターを使い回しやすい。
《ガーデン・ローズ・メイデン》でのサルベージも考えれば攻撃力1600の蘇生が主になる。
下級の展開と同時にトークンを生んで《月華竜 ブラック・ローズ》の蘇生に繋いだりも。
ただ張っておくだけでも相手にしては攻撃力半減が厄介な上、《クロスローズ・ドラゴン》の効果コストの確保もできる。
実は引いてしまった《ステイセイラ・ロマリン》を効果で墓地へ送る最良の手段でもある。
今回の構築では初動ルートに組み込まれた。
《伍世壊=カラリウム》
『マナドゥム』チューナーをサーチするのが本命のフィールド魔法。
チューナーが破壊されるとそれを蘇生できるので戦線維持に役立つことも。
とはいえ《ブラック・ローズ・ドラゴン》の破壊効果に巻き込まれるのでそれにはあまり期待していない。
初動と別で手札にあれば、初手で構える《ガーデン・ローズ・フローラ》への破壊の保険になり得る。
地味に光属性の全体強化もある。
《世壊挽歌》
念願の『ヴェーダ』のサーチカード。
《ヴェーダ=カーランタ》にアクセスでき、なおかつ《ヴィサス=スタフロスト》の名が記載されているので《ヴィサス=アムリターラ》でサーチが可能。
このカードの登場によって今回の構築が成立した。
おまけ程度に墓地効果でチューナーのサルベージもある。
《新世壊》
ある種の万能リクルートカード。
自分のモンスターを破壊し、そのレベルより低く、属性及び種族が異なるモンスターを効果無効でリクルートできる。
《水晶機巧-ハリファイバー》を失ってからの《レッドローズ・ドラゴン》へのアクセス手段だったがカテゴリに属さず、サーチが利かなかった。
この度アクセス手段が生まれたことにより本領発揮となった。
《聖杯の継承》
『聖騎士』のサーチ・サルベージカード。
事実上《聖騎士の盾持ち》。
自己サルベージもあるが『聖剣』がないので使い切りです。
《増援》
言わずと知れた戦士族のサーチカード。
事実上《聖騎士の盾持ち》。
《漆黒の薔薇の開華》
先攻展開の締め。
互いのフィールド・墓地のフィールド魔法の数までローズ・トークンを生成できる。
初動ルートで《ブラック・ガーデン》を使用しているのでトークン生成は問題なく行える。
この構築では植物族が極端に少ないので《クロスローズ・ドラゴン》でリリースする植物族を確保でき、《レッドローズ・ドラゴン》でサーチできるこのカードはキーカード。
墓地効果で《ブラック・ローズ・ドラゴン》か植物族をフリーチェーンで一時除外できるので《ブラック・ローズ・ドラゴン》の全体除去から当人を避難させる。
エクストラデッキ
《ブラッド・ローズ・ドラゴン》
《ブラック・ローズ・ドラゴン》の上位体。
メイン効果は墓地除外で自らの首も絞めかねないため使いどころは難しいものの、S素材次第では全体除去も可能な一発で互いのリソースを消し飛ばす程の振り切った効果を持つ。
この効果を最大限に生かす相方を今回採用している。詳細は後述。
破壊効果に対してのカウンターも持ち合わせ、《ブラック・ローズ・ドラゴン》に入れ替われるので戦線維持もできる。
S召喚は基本的に『ローズ・ドラゴン』チューナー+《ブラック・ローズ・ドラゴン》で、双方ともに蘇生は容易なのでステータスほど召喚難度は高くない。
『ローズ』Sでもあるので《クロスローズ・ドラゴン》からのS召喚も可能。
当然のように《ブラック・ガーデン》対応の攻撃力3200なのでローズ・トークン4体分と流石に重いものの蘇生も可能。
まぁ《ガーデン・ローズ・メイデン》で蘇生するのが一番早い。
《ブラック・ローズ・ドラゴン》
ご存知黒薔薇。
サポートカードを大量搭載しているのでかなり強気に全体除去を狙える。
全体除去にばかり注目して弱体化効果については相手が忘れてることが多々あるので優勢時にはさらに強くなることも。守備表示?起きろ。
当然《ブラック・ガーデン》対応ステータス。
《月華竜 ブラック・ローズ》
第2の黒薔薇。
《ブラック・ローズ・ドラゴン》に比べて派手さはないものの器用に立ち回れる。
『ローズ・ドラゴン』指定のサポートが受けられず、取り回しは《ブラック・ローズ・ドラゴン》に劣るものの効果破壊耐性持ちに強いこと、そして居座れば毎ターン妨害になってくれるのは評価点。
《ブラック・ローズ・ドラゴン》同様《ブラック・ガーデン》対応。
《ガーデン・ローズ・メイデン》
《ブラック・ガーデン》のサーチ・サルベージ担当。
攻撃力1600なのでそのまま単体で《ブラック・ガーデン》の蘇生効果を使える上《返り咲く薔薇の大輪》の蘇生トリガーにもなる。当然このカードも《ブラック・ガーデン》対応ステータスなので蘇生も可能。《ブラック・ガーデン》もサルベージできるのでほぼノーコスト。
墓地効果で『ローズ・ドラゴン』かドラゴン族Sの蘇生ができるので《月華竜 ブラック・ローズ》によるバウンスや、S素材の供給とを使い分けることも可能。
《ガーデン・ローズ・フローラ》
植物族の☆5Sチューナー。
フィールド魔法を破壊してローズ・トークンを生成でき、相手ターンにS召喚できるので容易に《ブラック・ローズ・ドラゴン》を扱える。
初動で相手ターンに《ブラック・ローズ・ドラゴン》をS召喚するためにS召喚される。
《ブラック・ガーデン》対応で、ローズ・トークン1体で蘇生可能。しかもチューナーのSSになるので《闇薔薇の妖精》の効果トリガーになり、そのまま《ブラック・ローズ・ドラゴン》のS召喚も狙えてしまう。
《瓔珞帝華-ペリアリス》
偉大なる植物Sモンスター。
『ローズ・ドラゴン』でS召喚しやすい☆7であり、なおかつ攻撃力1600というステータスの『ローズ・ドラゴン』と相性の良すぎる1体。
しかも☆5以上の植物族を蘇生できるというこれまたとんでもない効果もあるため、《ガーデン・ローズ・メイデン》《ガーデン・ローズ・フローラ》の蘇生までできる。
《ブラッド・ローズ・ドラゴン》の効果に破壊を追加するキーとなる植物族Sでもあるためとにかく重要な1枚。
しかし他の植物族の数だけ自己強化してしまうため《ブラック・ガーデン》で破壊するには向いていないという…まぁ《ブラック・ガーデン》で蘇生する場合には問題にならないので特に気にしなくていいですが。
《フルール・ド・バロネス》
汎用☆10Sモンスター。
『ローズ・ドラゴン』は☆10のS召喚は得意なので展開は容易。
《ケンタウルミナ》等は関連カードとして出てきたので入ってても違和感ないよね。
万能破壊効果・万能無効効果に加えて蘇生効果まであるので、スタンバイフェイズとタイミングは微妙なものの、《月華竜 ブラック・ローズ》を蘇生して妨害なんてことも。
《相剣大公-承影》
《ブラッド・ローズ・ドラゴン》の効果を生かすための相棒。
カードが除外されれば相手のフォールド・墓地から1枚ずつ除外、効果破壊を墓地のカード1枚除外で身代わりといった効果もあるものの、最大の長所は除外枚数に比例した自己強化と相手の全体弱体化。
《ブラッド・ローズ・ドラゴン》の効果で墓地のカードを全除外すれば爆発的な火力を手に入れられ、同時に大きな弱体化をかけられる。
ただ、《ブラッド・ローズ・ドラゴン》より先に展開していると、あちらの破壊まで適用すると身代わりとなるカードが消し飛んでいるので巻き込まれて弾け飛んでしまう。
その点の対処法もあるので後述。
《ヴィサス=アムリターラ》
世を破壊するSモンスター。
役目は《世壊挽歌》を確保し、隣の『マナドゥム』チューナーを破壊して《ヴェーダ=カーランタ》のトリガーとなること。
S素材は特殊で、チューナーのみでもS召喚可能。
初動では《ケンタウルミナ》+《聖騎士の槍持ち》でS召喚し、他の組み合わせとしては『ローズ・ドラゴン』チューナー+《ガーデン・ローズ・フローラ》で可能。
基本的に初動パーツとしての採用なのでほぼ使い切りのつもりで。
《PSYフレームロード・Ω》
仕事は唯1つ、《ガーデン・ローズ・メイデン》を墓地に戻すこと。
自身の回避性能が非常に高いので除去されにくく、墓地に落ちても自力でEXに帰るので再利用も容易。
維持し続けることで《ガーデン・ローズ・メイデン》の墓地効果を毎ターン惜しみなく使える。
《ケンタウルミナ》
手軽に☆8Sに繋がる融合モンスター。
《花騎士団の駿馬》1枚から融合でき、《聖騎士の槍持ち》とでS召喚ができる。
地味ながら、自分のターンに相手の罠の発動を無効にできる小さな保険も備えてある。ほぼ使うタイミングはないが。
今回は融合モンスターであるという点にも強引に意味を持たせた。
《クロスローズ・ドラゴン》
相手ターンの妨害役『ローズ・ドラゴン』。
自分・相手メインフェイズに植物族とともにリリースするだけで『ローズ』Sか植物族SをS召喚扱いで特殊召喚できる。
つまり実質フリーチェーンの《ブラック・ローズ・ドラゴン》。
このデッキは極度に植物族を絞った構築ではあるが、展開途中でサーチ可能な《漆黒の薔薇の開華》で植物族は確保できるのでコストにも困らない。
墓地効果で自分モンスターの効果破壊をトリガーに『ローズ・ドラゴン』を蘇生できるので、全体除去で破壊された《ブラック・ローズ・ドラゴン》の蘇生も狙える。
攻撃力800なので《ブラック・ガーデン》対応。ローズ・トークン1体で蘇生もできる。蘇生直後はコストになる植物族が消し飛んでるわけですがね…
《スプライト・スプリンド》
役目はただ1つ、《クリスタル・ローズ》を墓地に送ること。
その後は《ブラック・ローズ・ドラゴン》の破壊に巻き込まれる。合掌。
デッキギミック
奇跡の薔薇に出会うまで
2022/7/1制限改訂にて《水晶機巧-ハリファイバー》を失って以降、【ローズ・ドラゴン】最大の問題だったのが、《レッドローズ・ドラゴン》へのアクセス手段。
最近は《キラー・ポテト》等のリクルート手段も多少出てきているものの、安定して☆2非チューナーと並べたうえでリクルートする方法が見つからず、構築自体に難航している状態でした。
例の改訂直後は《花騎士団の駿馬》(10枚体制)+《新世壊》(サーチ不可3枚)という細い初動が限界でした。(今回も採用しているので展開ルートは後述。)
そんな中現れた《新世壊》サポート、《ヴェーダ=カーランタ》。
これで《新世壊》の実質枚数が増える…かと思いきや《ヴェーダ=カーランタ》へのアクセス手段は無いわ、《ヴィサス=スタフロスト》が必要だわと実用に耐えられるものではなかった…(安定度さえ妥協できればこの時点で10枚&6枚の2枚初動体制にはできてましたが…)
そんな折、3ヶ月遅れてやってきた《世壊挽歌》。
《ヴェーダ=カーランタ》にアクセスできるうえ、《ヴィサス=スタフロスト》の名が記載されているため、《ヴィサス=スタフロスト》となるうえ破壊効果を持ち、《新世壊》で破壊すると《レッドローズ・ドラゴン》に生まれ変われる《ヴィサス=アムリターラ》でサーチが可能となりました。
その《ヴィサス=アムリターラ》も既存の初動だった《花騎士団の駿馬》からS召喚可能であり、《花騎士団の駿馬》と《新世壊》が合流。
しかし代わりに☆2非チューナーをフィールドから失うことになりました。
さらに《ヴェーダ=カーランタ》のトリガーとするために《ヴィサス=アムリターラ》で破壊するモンスターも必要に。
とはいえその程度の問題、自前のカードプールで何とかなるのがJonny.B.Good。(自画自賛)
《ヴィサス=スタフロスト》即ち《ヴィサス=アムリターラ》がいれば特殊召喚でき、破壊と相性の良い『マナドゥム』チューナーがいるじゃないですか。
《世壊挽歌》や《ヴェーダ=カーランタ》を初手に持っていれば《ヴィサス=アムリターラ》でのサーチ先を《伍世壊=カラリウム》にすれば調達できるためさらに都合が良い。
これで《ヴィサス=アムリターラ》《ヴェーダ=カーランタ》『マナドゥム』チューナーが並び、《新世壊》も確保、《レッドローズ・ドラゴン》を呼び出せるようになりました。
…はい、☆2非チューナーがいません。
さてここはどうしたもんかと。
2枚初動に収めたいのでメインデッキのカードは一旦忘れて…
EXのモンスター…
《ヴェーダ=カーランタ》と『マナドゥム』チューナーは後の展開には不要になるので、☆10SかL2で対処できないか…
☆2の調達か…『スプライト』いたなぁ…
『マナドゥム』チューナーいるから《スプライト・スプリンド》が組めて、そこから落として解決できる☆2はいないものか…
…そこで運命の出会い。
《クリスタル・ローズ》
墓地の融合モンスターを除外しながら即自己蘇生できる☆2非チューナー。
そして「ローズ」の名を持つモンスター。
もうお前しかいねぇ!
ということで初動は完成したのでありました。
(はい、《世壊挽歌》の件=《世壊挽歌》の情報公開から出会いまで現実時間で40分。)
初動展開
さて、本題の初動展開です。
が、その前に初動に必要なカードだけ整理しておきます。
集合A (以後、「フルールカード」)
《花騎士団の駿馬》(3枚)
《聖騎士の盾持ち》(3枚)
《聖杯の継承》(3枚)
《増援》(1枚)
計10枚
集合B (以後、「世壊カード」)
《ヴェーダ=カーランタ》(1枚)
《マナドゥム・ヒアレス》(3枚)
《伍世壊=カラリウム》(2枚)
《新世壊》(3枚)
《世壊挽歌》(1枚)
計10枚
以上2つの集合からそれぞれ1枚ずつです。それだけでいいんです。
フルールカードは事実上どれも《花騎士団の駿馬》なので差はないんですが、世壊カードから引いたカード次第で2つの展開パターンがあります。
(《新世壊》とそれ以外で分かれます。)
①《花騎士団の駿馬》+《新世壊》
- 《花騎士団の駿馬》を召喚、効果で《聖騎士の槍持ち》をサーチ。
- 《花騎士団の駿馬》の効果で《聖騎士の槍持ち》とともに《ケンタウルミナ》を融合召喚。
- 《ケンタウルミナ》の効果で《聖騎士の槍持ち》を蘇生。
- 《新世壊》で《ケンタウルミナ》を破壊し、《レッドローズ・ドラゴン》をリクルート。
- 《レッドローズ・ドラゴン》+《聖騎士の槍持ち》で《ガーデン・ローズ・メイデン》をS召喚。
- 《レッドローズ・ドラゴン》の効果で《ロクスローズ・ドラゴン》をリクルート&《漆黒の薔薇の開華》をサーチ、《ガーデン・ローズ・メイデン》の効果で《ブラック・ガーデン》をサーチ。
- 《ロクスローズ・ドラゴン》の効果で《薫り貴き薔薇の芽吹き》をサーチ。
- 《ロクスローズ・ドラゴン》+《ガーデン・ローズ・メイデン》で《PSYフレームロード・Ω》をS召喚。
- 《ブラック・ガーデン》を発動し、墓地の《ガーデン・ローズ・メイデン》の効果で《レッドローズ・ドラゴン》を蘇生、ローズ・トークンを特殊召喚。
- 《ブラック・ガーデン》の効果でローズ・トークンとともに破壊し《聖騎士の槍持ち》を蘇生。
- 《レッドローズ・ドラゴン》+《聖騎士の槍持ち》で《ガーデン・ローズ・フローラ》をS召喚。
- 《薫り貴き薔薇の芽吹き》《漆黒の薔薇の開華》をセット。
- 相手スタンバイフェイズに《PSYフレームロード・Ω》の効果で除外されている《ガーデン・ローズ・メイデン》を墓地に戻し、《漆黒の薔薇の開華》を発動、ローズ・トークンを自分フィールドに特殊召喚。
- 相手メインフェイズの任意のタイミング(チェーン1)で《ガーデン・ローズ・フローラ》の効果を発動し、《ガーデン・ローズ・フローラ》+ローズ・トークンで《ブラック・ローズ・ドラゴン》をS召喚。(S召喚先は《月華竜 ブラック・ローズ》でも可。その場合はチェーン2以降でも良い。)
- 《ブラック・ローズ・ドラゴン》の効果を発動、チェーンして《漆黒の薔薇の開華》《PSYフレームロード・Ω》の効果を発動し、《ブラック・ローズ・ドラゴン》《PSYフレームロード・Ω》を除外。
- 全体破壊後、破壊された《薫り貴き薔薇の芽吹き》の効果で墓地の《ロクスローズ・ドラゴン》を蘇生、《ロクスローズ・ドラゴン》の効果で《薫り貴き薔薇の芽吹き》をサーチ。
②《花騎士団の駿馬》+《マナドゥム・ヒアレス》
- ①の1~3と同じ。
- 《聖騎士の槍持ち》の効果で《ケンタウルミナ》《聖騎士の槍持ち》のいずれかを《フルール・シンクロン》とし、チューナーにする。
- 《ケンタウルミナ》+《聖騎士の槍持ち》で《ヴィサス=アムリターラ》をS召喚。
- 《ヴィサス=アムリターラ》の効果で《世壊挽歌》をサーチ。
- 《世壊挽歌》で《ヴェーダ=カーランタ》をサーチ。
- 《マナドゥム・ヒアレス》を特殊召喚。
- 《ヴィサス=アムリターラ》の効果で《マナドゥム・ヒアレス》を破壊。
- 《マナドゥム・ヒアレス》の効果でデッキから《マナドゥム・ヒアレス》を特殊召喚、《ヴェーダ=カーランタ》の効果で自身を特殊召喚し《新世壊》をサーチ。
- 《新世壊》で《ヴィサス=アムリターラ》を破壊し、《レッドローズ・ドラゴン》をリクルート。
- 《マナドゥム・ヒアレス》+《ヴェーダ=カーランタ》で《スプライト・スプリンド》をL召喚。
- 《スプライト・スプリンド》の効果でデッキから《クリスタル・ローズ》を墓地へ送る。
- 墓地の《ケンタウルミナ》を除外して《クリスタル・ローズ》を特殊召喚。
- 《レッドローズ・ドラゴン》+《クリスタル・ローズ》で《ガーデン・ローズ・メイデン》をS召喚。
- 以降は①の6~16と同じ。
上記②は《マナドゥム・ヒアレス》で進めましたが、《伍世壊=カラリウム》なら6の前に発動して《マナドゥム・ヒアレス》をサーチ、《ヴェーダ=カーランタ》または《世壊挽歌》なら《ヴィサス=アムリターラ》のサーチ先を《伍世壊=カラリウム》に変えるだけです。
また、②のパターンでは《ヴェーダ=カーランタ》を初動とする場合以外で、8のタイミングで《世壊挽歌》の墓地効果によって、破壊した《マナドゥム・ヒアレス》をサルベージできます。拾ってもあまり使う機会はなさそうですが。
過去の主要ギミック詰め合わせ
《レッドローズ・ドラゴン》を呼び出すためのルートに必要なEX枠を3つに抑えることができたので、過去に採用していた主要ギミックを全搭載することに成功しました。
搭載している過去ギミックは以下の2つ。
- 「三薔薇展開」
- 「ブラッド承影」
「三薔薇展開」
上記の初動展開が上手くいっている場合、自分のターンには《ブラック・ローズ・ドラゴン》がフィールドに戻り、墓地には《ガーデン・ローズ・メイデン》その他がいて、手札には《薫り貴き薔薇の芽吹き》があるはずです。
ここで手札に☆4非チューナーがある場合、《ブラッド・ローズ・ドラゴン》《ブラック・ローズ・ドラゴン》《月華竜 ブラック・ローズ》の3体を並べることができます。
- ☆4非チューナー(以後、《ブルーローズ・ドラゴン》とします。)を召喚。
- 《薫り貴き薔薇の芽吹き》を発動し、《レッドローズ・ドラゴン》を蘇生。
- 《レッドローズ・ドラゴン》+《ブルーローズ・ドラゴン》で《月華竜 ブラック・ローズ》をS召喚。
- 《月華竜 ブラック・ローズ》の効果が強制発動し、《レッドローズ・ドラゴン》の効果で《ロクスローズ・ドラゴン》をリクルート。
- 《ロクスローズ・ドラゴン》+《ブラック・ローズ・ドラゴン》で《ブラッド・ローズ・ドラゴン》をS召喚。
- 墓地の《ガーデン・ローズ・メイデン》の効果で《ブラック・ローズ・ドラゴン》を蘇生。
☆4非チューナーが《ホワイトローズ・ドラゴン》であれば《薫り貴き薔薇の芽吹き》を温存できますし、《ステイセイラ・ロマリン》《返り咲く薔薇の大輪》を墓地へ送ることもできます。
『ローズ』S3体の総攻撃力は丁度8000で、さらには攻撃力2800の《PSYフレームロード・Ω》もいるうえ、相手ターンに全体破壊を飛ばしています。
《月華竜 ブラック・ローズ》のバウンスもあり、《ガーデン・ローズ・フローラ》が墓地にいるので守備表示モンスターは《ブラック・ローズ・ドラゴン》で無力化でき、適当な壁モンスターだけではLPは消し飛ぶでしょう。
「ブラッド承影」
そして第2のギミックにして最高の爆発力を持つギミック、「ブラッド承影」。
簡単に言うと、《ブラッド・ローズ・ドラゴン》で墓地を全除外しフィールドを全破壊、その後《相剣大公-承影》が超火力を携えて爆誕するというものです。
しかもこのギミック、「三薔薇展開」と同じ成立条件です。つまり最速成立は自分の2ターン目。
- ☆4非チューナー(以後、《ブルーローズ・ドラゴン》とします。)を召喚。
- 《薫り貴き薔薇の芽吹き》を発動し、《レッドローズ・ドラゴン》を蘇生。
- 《レッドローズ・ドラゴン》+《ブルーローズ・ドラゴン》で《瓔珞帝華-ペリアリス》をS召喚。
- 《レッドローズ・ドラゴン》の効果で《ロクスローズ・ドラゴン》をリクルート。
- 《ロクスローズ・ドラゴン》の効果で《薫り貴き薔薇の芽吹き》をサーチ、セット。
- 《瓔珞帝華-ペリアリス》の効果で《ガーデン・ローズ・メイデン》を蘇生。
- 《ロクスローズ・ドラゴン》+《瓔珞帝華-ペリアリス》で《ブラッド・ローズ・ドラゴン》をS召喚。
- 《ブラッド・ローズ・ドラゴン》で墓地のカードを全て除外し、フィールドの他のカードを全て破壊。
- 破壊された《薫り貴き薔薇の芽吹き》の効果で、除外されている《レッドローズ・ドラゴン》を帰還。
- 墓地の《ガーデン・ローズ・メイデン》の効果で《ブラック・ローズ・ドラゴン》を蘇生。
- 《レッドローズ・ドラゴン》+《ブラック・ローズ・ドラゴン》で《相剣大公-承影》をS召喚。
《ガーデン・ローズ・メイデン》を蘇生できる☆7植物族Sモンスターの《瓔珞帝華-ペリアリス》という奇跡の存在によって、《ブラッド・ローズ・ドラゴン》→《相剣大公-承影》の順でS召喚できたために成立した展開です。
最終的に《ブラッド・ローズ・ドラゴン》と《相剣大公-承影》の2体が場に残るため、計18枚のカードが除外されていれば総攻撃力は8000に到達します。
仮に相手のモンスターに効果破壊耐性があり、その内攻撃表示2体の元々の攻撃力がそれぞれ3000であっても、(それらに何かしらの強化がなければ)26枚除外されていればLP8000を消し飛ばすことができる火力です。
最も使用カードの少ない《花騎士団の駿馬》+《新世壊》初動でも14枚のカードは自前で除外できる計算なので、18枚の除外はかなり現実的と言えます。
《花騎士団の駿馬》+《マナドゥム・ヒアレス》のような展開では自前で18枚余裕でクリアしています。
そしてこのギミックが《ブラッド・ローズ・ドラゴン》の効果を最大限に意味のあるものにしたうえで、『ローズ・ドラゴン』でしかできない最高の形だと思っています。
後書き
昨年の改訂で大ダメージを受けた【ローズ・ドラゴン】ですが、1年の時を経てここまで復帰しました!
嘗ての『ヴァレット』型よりも2枚初動でスタートできる確率は上がったのかも?と思うくらいには仕上がりました。
残念なことに初手に引くと困るカードが1枚だけ発生してしまいましたが…
それなりに長いこと考えてきたデッキなので今後とも全体破壊をまき散らしていこうかと思います。
薔薇はいいぞ?