前置き
Pテーマ大好きJonny.B.Goodです。
11期のPテーマ第2弾!
今回もまた癖強すぎる異質カテゴリ『ヴァリアンツ』ですよ!
情報公開から即組み上げたので『ヴァリアンツ』としての回し方も既に修得済みです。
ひとまずデッキを触る基本形としての構築を公開しておきます。
それでは出陣!
『ヴァリアンツ』とは
水属性・魔法使い族または炎属性・機械族のPカテゴリ。
メインデッキのモンスターはPスケールが1で統一され、Pゾーンから正面のメインモンスターゾーンに特殊召喚できる共通P効果と、モンスターゾーンを移動した際に発動できる誘発効果を持つのが特徴。
また、モンスターを魔法罠ゾーンに永続魔法扱いで置く効果や、魔法罠ゾーンのモンスターカードを正面のメインモンスターゾーンに特殊召喚する効果があり、フィールドを縦横無尽に動き回る。
カードの位置やゾーンを移動することが重要視されるカテゴリである。
デッキレシピ
3《ヴァリアンツの武者-北条》
3《ヴァリアンツの忍者-南月》
3《ヴァリアンツの弓引-西園》
3《ヴァリアンツの巫女-東雲》
3《ヴァリアンツD-デューク》
3《ヴァリアンツM-マーキス》
3《ヴァリアンツV-ヴァイカント》
3《ヴァリアンツB-バロン》
1《カラテ魂 KURO-OBI》
2《VV〜始まりの地〜》
2《VV-真羅万象》
2《VV-百識公国》
2《ポジションチェンジ》
2《ペンデュラム・ホルト》
3《ペンデュラム・パラドックス》
3《ヴァリアンツの聚-幻中》
3《ヴァリアンツG-グランデューク》
3《軌跡の魔術師》
1《混沌の戦士 カオス・ソルジャー》
1《アークロード・パラディオン》
1《ヴァレルロード・ドラゴン》
1《鎖龍蛇スカルデット》
1《聖天樹の大母神》
各カード解説
メインデッキ
《ヴァリアンツの武者-北条》
水陣営の頭領。
条件無しでフィールドの魔法罠ゾーンのカードをバウンスできる。
《VV-百識公国》で押し込んだモンスターを戻して《VV-真羅万象》での特殊召喚を妨害したり、自分のモンスターカードを戻して再利用したりもいいのだが、最大の利点は《ポジションチェンジ》の再利用。
あちらは張り直せば再度移動できるので『ヴァリアンツ』の効果起動の回数を増やせる。
移動時効果は『ヴァリアンツ』の専用融合。
通常の融合範囲に加え、Pゾーンの『ヴァリアンツ』も素材にできるので《ヴァリアンツの聚-幻中》の融合召喚も比較的やりやすい。
水属性の上級『ヴァリアンツ』はP効果の発動に自分フィールドに水属性の『ヴァリアンツ』か《VV-真羅万象》を必要とするので注意。
《ヴァリアンツの忍者-南月》
水陣営の潤滑剤。
自身以外のメインモンスターゾーンのモンスターの位置を隣に動かせるため、『ヴァリアンツ』の効果起動のトリガー役。
移動時効果は魔法罠ゾーンからの『ヴァリアンツ』の特殊召喚。
『ヴァリアンツ』はどれも自身の効果でPゾーンから特殊召喚可能なので、既にP効果を使用した『ヴァリアンツ』を再度特殊召喚する時使う程度か。
《ヴァリアンツの弓引-西園 》
水陣営の遊撃手。
特殊召喚していればコイントス次第でモンスターの効果無効か攻撃力半減が可能。
コイントスの結果でどちらが適用されるか決まる不確定要素があるため安定して使えるわけではないが、どちらにしても厄介なモンスターを突破しやすくなる。
移動時効果はコイントス次第でカードの破壊かバウンス。
こちらも不確定要素が絡むものの、どちらにしても除去効果となるため確実にアドバンテージを稼げる。
《ヴァリアンツの巫女-東雲》
水陣営のサーチャー。
特殊召喚していれば『ヴァリアンツ』魔法罠をサーチ可能。
基本的には《VV〜始まりの地〜》を経由して『ヴァリアンツ』フィールド魔法にアクセスすることになる。
移動時効果は『ヴァリアンツ』モンスターのサーチ。
双方の効果がサーチであるためデッキの回転に欠かせない。
このカードと別の『ヴァリアンツ』モンスターがあれば、《VV〜始まりの地〜》をサーチ後別『ヴァリアンツ』を破壊して《ポジションチェンジ》をサーチ→このカードを移動とすることで任意の『ヴァリアンツ』モンスターのサーチになる。
幸いにも展開準備段階で《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》のL召喚は容易なのでこのカードにもアクセスしやすい。
先に移動までできてしまえば《VV〜始まりの地〜》の追加効果で破壊してしまってもいい。
《ヴァリアンツD-デューク》
炎陣営の隊長。
セットされた魔法罠の発動封印が可能。
攻撃時の安全確保や分かりきった罠の処理が主な役目。
移動時効果はコントロール奪取。
奪ったモンスターの攻撃、効果発動はできないものの、『ヴァリアンツ』扱いとするため融合素材に転用可能。
☆5以上であれば配置次第で《ヴァリアンツG-グランデューク》にも変換できる。
炎属性の上級『ヴァリアンツ』はP効果の発動に自分フィールドに炎属性の『ヴァリアンツ』か《VV-百識公国》を必要とするので注意。
《ヴァリアンツM-マーキス》
炎陣営の重装兵。
サイコロの出目だけデッキトップを捲り、その中の『ヴァリアンツ』を手札に加えられる。
枚数こそ不確定だが、《ヴァリアンツの巫女-東雲》と違い移動無しで手札を増やしうる。
移動時効果はサイコロの出目次第での魔法罠ゾーンからのモンスターの特殊召喚。
《ヴァリアンツの忍者-南月》と異なり対象を取らず『ヴァリアンツ』以外にも対応しているが確率は2/3と不確定。
成功すればラッキー程度でいた方が精神衛生上いいだろう。
《ヴァリアンツV-ヴァイカント》
炎陣営の警備員。
特殊召喚していればEXから表の『ヴァリアンツ』Pを永続魔法としてフィールドに置くことができる。
魔法罠ゾーンの任意の場所に配置できるため《VV-真羅万象》での展開に繋がる。
移動時効果はEXから表の『ヴァリアンツ』PをPゾーンに置くことができる。
他のカードの補助無しで展開に繋げられる。
《ヴァリアンツB-バロン》
炎陣営の歩兵。
特殊召喚していれば他の『ヴァリアンツ』を隣に移動させられる。
《ヴァリアンツの忍者-南月》同様『ヴァリアンツ』の効果起動のトリガーとなるのが主な役目。
あちらと異なり自己特殊召喚に条件がないため初動の移動役としての役目が大きい。だから《ヴァリアンツの巫女-東雲》とはズッ友。
移動時効果はPゾーンのカードを隣に永続魔法として移動させる。
しかし『ヴァリアンツ』は自力でPゾーンから展開できるのであまり使う機会はないだろう。
相手のカードも動かせるので地味にPメタとも見れる。
《カラテ魂 KURO-OBI》
お馴染みスピリットP。《ケンドウ魂 KAI-DEN》でもヨシ。好み。
スケール9なので任意の『ヴァリアンツ』とで1-9スケールとなり、メインデッキの全『ヴァリアンツ』のP召喚が可能になる。
『ヴァリアンツ』はP召喚以外でのPモンスターの展開力がPテーマで断トツなので、《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》や《軌跡の魔術師》を出しやすく、このカードのサーチも容易い。
P召喚後はすぐにPゾーンを離れるため後続の『ヴァリアンツ』にも優しい。
召喚権を使わずに展開できるテーマ故にこのカードの召喚も余裕で狙える。
両端のみとはいえ『ヴァリアンツ』が苦手な魔法罠の除去が可能なので時折役に立つか。
『アモルファージ』といい癖の強いカテゴリと頗る相性が良いのは何なのだ。
《VV〜始まりの地〜》
『ヴァリアンツ』フィールド魔法のサーチカード。
重要なのはそこではなく追加効果の《ポジションチェンジ》のサーチ。
《ヴァリアンツの巫女-東雲》から移動手段の確保が可能となるため最優先で手に入れたい。
墓地へ落ちたターンには使えないものの、墓地効果でEXの『ヴァリアンツ』をスケールに置くことができるので何かとEXに溜まりやすい『ヴァリアンツ』の再利用手段になる。
特に自力でスケールへ行けない《ヴァリアンツG-グランデューク》のサポートとして優秀。
《VV-真羅万象》
水陣営の世界。
『ヴァリアンツ』フィールド魔法共通効果として、発動時に別の『ヴァリアンツ』フィールド魔法を相手フィールドに展開するので2種のどちらを引いても勝手はそう変わらない。
サーチする場合は相手のフィールド魔法張り替えによって使えなくなってもいい方とは逆を選ぶといい。
こちらの効果は魔法罠ゾーンからのモンスターの展開。
Pゾーンは勿論のこと、永続魔法や装備魔法として置かれているモンスターを特殊召喚できる。
既にP効果を使用した『ヴァリアンツ』の同名カードの展開や、《ヴァリアンツV-ヴァイカント》等の補助となる。
『ヴァリアンツ』フィールド魔法の効果は相手も使用可能であるため、相手の展開補助にもなりかねないことには注意が必要。
《VV-百識公国》
炎陣営の世界。
こちらの効果は自分モンスターと同じ縦列の相手効果モンスターを永続魔法として押し込む効果。
擬似的な除去になるため腐ることはほぼない。
とはいえ《VV-真羅万象》同様相手も使用可能なので注意が必要。
特に、両端のモンスターを押し込まれるとPゾーンが潰れるため警戒が必須。
《ポジションチェンジ》
16年振りに日の目を浴びた古の移動カード。名指しサーチが来るなんて誰が想像できただろうか。
役目はたった1つ。『ヴァリアンツ』を移動させるただそれだけ。
古のカードのため名称ターン1がないので張り直し有効なのも利点。
然程気にすることもないが、《ヴァリアンツB-バロン》の移動時効果の邪魔になる可能性があるので、基本的には中央に置くことをオススメする。
放置しておくと《VV-百識公国》でモンスター押されて破壊されるかもしれないので、《ヴァリアンツの武者-北条》でバウンスして手札に持っておくか張り直して2回目の移動に使うかはちと悩む。
《ペンデュラム・ホルト》
Pデッキ最強のドローソース。
【ヴァリアンツ】は展開力の代償としてとにかくEXにモンスターが溜まりに溜まるので容易に2ドローが狙える。
発動後は手札補強に制限がかかるものの、一頻りデッキを触りきったあとで使えるので問題なし。
DB_URL:
https://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/card_search.action?ope=2&cid=13547&request_locale=ja
《ペンデュラム・パラドックス》
『ヴァリアンツ』随一のパワーカード。
EXから別名同スケールのPモンスター2体を回収できる。
そう、回収可能な『ヴァリアンツ』のスケールは全て1。
つまり任意の『ヴァリアンツ』2種のサルベージカードである。
『ペンデュラム』のサーチカード。
《ペンデュラム・ホルト》《ペンデュラム・パラドックス》は共に手札+1枚となるので双方を併用しやすくなるので入れ得。
エクストラデッキ
《ヴァリアンツの聚-幻中》
水陣営の融合。
素材は『ヴァリアンツ』3体と重いものの、フリーチェーンで相手のメインモンスターゾーンの効果モンスターを永続魔法として押し込むことができる『ヴァリアンツ』の貴重な妨害効果を持つ。
押し込んだ後は隣に《ヴァリアンツG-グランデューク》を出して、押し込んだカードをダメージと打点に変換することになる。
スケールへの移動は相手の効果による破壊にしか対応していないものの、スケールに移動後は《ポジションチェンジ》同等の移動効果か、『ヴァリアンツ』共通の正面への特殊召喚を選べる。
Pスケールは10と高いものの、スケールに張り続けていると展開口を1つ封じ続けることにもなるので頃合いを見て出陣させるがいいか。
《ヴァリアンツG-グランデューク》
炎陣営の融合。
素材は『ヴァリアンツ』2体だが、融合以外の上級『ヴァリアンツ』1体のリリースで出せるので主な出し方はそちらになるか。
特殊召喚時に相手の魔法罠ゾーンのモンスターカードをバウンスしてダメージと自身の攻撃力に変換する。
バウンスするカードによっては3000超のダメージと4000超の攻撃力も不可能ではないため、高火力フィニッシャーになりうる。
P効果は《ヴァリアンツの聚-幻中》と同一だが、EXのPモンスターとしては異例の、自力でスケールへ行く効果を持たないため《ヴァリアンツV-ヴァイカント》や《VV〜始まりの地〜》の補助は必須。
無理に再利用を狙うよりも2体目3体目を作ったほうが手軽だったりする。
《軌跡の魔術師》
万能Pサーチャー。
LPコストと一時効果無効のデメリットはあるものの、手軽に《カラテ魂 KURO-OBI》をサーチできる。
『ヴァリアンツ』はレベルが散っているため破壊効果も自然と使える。
P召喚以外での展開力が凄まじいデッキなので、P召喚のためのスケール調達に《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》共々使うことができるのは【ヴァリアンツ】の利点。
お馴染みPの相棒。
《軌跡の魔術師》同様P召喚前に作るのは容易なので展開補助としてのスペックはフルで使える。
《混沌の戦士 カオス・ソルジャー》
L3のアタッカー。
展開力は申し分ないデッキであり、☆8の『ヴァリアンツ』も簡単に展開できるため、強固な高打点アタッカーにしやすい。
《アークロード・パラディオン》
一点特化型L3アタッカー。
『ヴァリアンツ』は全体的に攻撃力が低いので集約して殴る。
《ヴァレルロード・ドラゴン》
L4アタッカー。
500といえど弱体化効果持ちは攻撃力が低めの『ヴァリアンツ』にはありがたい。
同じ理由でコントロール奪取も有用中の有用。
《鎖龍蛇スカルデット》
P召喚を容易にしたため4体でのL召喚も可能。
『ヴァリアンツ』フィールド魔法は手札に複数あっても困るためデッキに返したり、《ペンデュラム・ホルト》《ペンデュラム・パラドックス》を引き込みに行ったりが仕事。
3対素材であっても『ヴァリアンツ』を任意の場所に特殊召喚できるので《ヴァリアンツG-グランデューク》を出しやすくなったりする。
《聖天樹の大母神》
ここにもいた巨木。
やっぱ破壊されない大量のマーカーが欲しいよね。
《ヴァリアンツD-デューク》で奪ったのがLモンスターだった時の到達点としては十分かと。
デッキギミック
P召喚前の驚異の展開力
『ヴァリアンツ』の強みは何と言ってもその展開力。
全モンスターが自己特殊召喚効果をP効果に持つが故に、P召喚前に《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》だけでなく《軌跡の魔術師》まで立てられるという、他の純Pデッキでは到底為し得ない安定性を手にしています。
特に《ヴァリアンツの巫女-東雲》から『ヴァリアンツ』フィールド魔法に繋がれば全『ヴァリアンツ』が自由に展開できるので、Pデッキの醍醐味たる物量で攻めることができます。
偏ったスケールによる安定したP召喚
メインデッキの『ヴァリアンツ』のPスケールは全て1と、まるでP召喚をメインギミックとして取り入れないかのようなデザインとは裏腹に、P召喚での展開も得意なのがこの『ヴァリアンツ』。
それどころか、スケールが偏っているがためにスケール事故を起こし得ないという不思議現象が起こる。
先述の通り、《軌跡の魔術師》《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》を扱いやすいために、容易にスケール9の《カラテ魂 KURO-OBI》を確保することができるのでP召喚が『ヴァリアンツ』全域で可能になっています。
唯1つ注意が必要なことは、P召喚で一気に大量展開すると、移動するスペースが無くなり『ヴァリアンツ』が機能不全に陥ってしまうこと。
P召喚時には予め移動させたい『ヴァリアンツ』を絞り、他は大型Lモンスターの素材にしてスペースを空けるといった運用が必要でしょう。
それに伴って、素材とする『ヴァリアンツ』の配置も考えないと本命の移動先が空かないという事態になるので注意も必要。
手札保持能力
そして『ヴァリアンツ』のさらなる強みは展開力に対する手札保持能力の高さ。
《ヴァリアンツの巫女-東雲》《ヴァリアンツM-マーキス》によるサーチ、《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》のドロー、4体素材の《鎖龍蛇スカルデット》による手札交換+1枚増、《ペンデュラム・ホルト》《ペンデュラム・パラドックス》による手札補充と、最大展開後にも手札が4枚程残ってるなんてことはざらにあります。
2枚目以降の《ペンデュラム・パラドックス》でも大きなアドバンテージを回収できるので結構やる連中です。
後書き
発売日に公開しているのでまだまだ改良の余地はあるかと思いますが、初見の印象以上の動きができた【ヴァリアンツ】でした。
ひとまず触ってみる基本形としては良いものなのではないでしょうか。
そしてやっぱビルドパック産のPテーマは使ってて楽しい!
というかPが単純に楽しい!
まぁ、『ドレミコード』同様P初心者に勧められるかと言われれば、こちらは挙動が特殊すぎる故NOとなるわけですが…大人しく『ダイナミスト』から始めることを勧める。
P中毒者にはこの奇怪な挙動と情報量の多さがいいのですよ。
ではまた新規Pテーマ登場を祈って…
出陣ッ!!!