前置き
意味不明カードを使うときに愉悦を感じます、Jonny.B.Goodです。
さて、今回は曰く付き物件のご紹介です。
ごちゃごちゃ言うより内覧いただいた方が分かるかと思いますのでさぁさぁどうぞこちらへ…
今回の物件は絢爛豪華な煌めくお城で、ございます…
『ラビュリンス』とは
悪魔族・闇属性の罠コントロールカテゴリ。
多彩な通常罠で戦い、通常罠の効果でモンスターがフィールドを離れることをトリガーにさらなるアドバンテージを稼ぐ効果が多いのが特徴。
悪魔族全般との相性も良く、あらゆる通常罠にアクセスできるため自由度も高い。
デッキレシピ
1《白銀の城のラビュリンス》
1《迷宮城の白銀姫》
1《白銀の城の魔神像》
3《白銀の城の召使い アリアーヌ》
3《白銀の城の召使い アリアンナ》
2《白銀の城の竜飾灯》
2《白銀の城の火吹炉》
2《白銀の城の狂時計》
1《地縛囚人 グランド・キーパー》
1《地縛囚人 ストーン・スィーパー》
1《変容王 ヘル・ゲル》
2《魔轟神レイヴン》
3《白銀の迷宮城》
1《ラビュリンス・セッティング》
3《ウェルカム・ラビュリンス》
1《ビッグウェルカム・ラビュリンス》
2《フェアーウェルカム・ラビュリンス》
3《悪魔の技》
1《聖なるバリア -ミラーフォース-》
1《現世離レ》
1《強制脱出装置》
1《巨神封じの矢》
1《バージェストマ・レアンコイリア》
1《貪欲な瓶》
1《補強要員》
1《地縛戒隷 ジオグラシャ=ラボラス》
1《地縛戒隷 ジオクラーケン》
1《地縛戒隷 ジオグリフォン》
1《地縛戒隷 ジオグレムリン》
1《カオス・アンヘル-混沌の双翼-》
1《カオス・デーモン-混沌の魔神-》
1《カオス・ビースト-混沌の魔獣-》
1《迅雷の暴君 グローザー》
1《インフェルニティ・ヘル・デーモン》
1《魔轟神アンドレイス》
1《トロイメア・グリフォン》
1《トロイメア・ユニコーン》
1《トロイメア・フェニックス》
1《トロイメア・ケルベロス》
1《魔界特派員デスキャスター》
各カード解説
メインデッキ
《白銀の城のラビュリンス》
当デッキの主人。
墓地の通常罠を再セットするという荒業でこのデッキを無限循環させてしまう。
主力アタッカーでありながら、通常罠の効果でモンスターがフィールドを離れる(以降面倒なので『ラビュリンス』トリガーとしておきます)ことで相手のフィールドか手札1枚を破壊する追い打ちの鬼。
しかも自分の通常罠カードの発動に相手モンスターの効果をチェーンさせないという厄介極まりない効果も完備。
超ハイスペックであるものの、何故か身内のでの愛称は「ポンコツ姫」。
攻撃力は肉付きの良いの2900らしい。
《迷宮城の白銀姫》
戦う姫様。
『ラビュリンス』カードの効果または通常罠のカードの発動をしておけばそのターンいつでも特殊召喚できる武装姫。
守備表示での特殊召喚ながら守備力も2900と高く、自分のセットカードがあれば対象耐性・効果破壊耐性まで獲得できる硬すぎる女。
しかも通常罠カードの発動をトリガーに別名の通常罠をデッキからセットするとかいうトンデモ効果まで完備して、罠の回転効率を爆上げしてくれる優秀姫。
よく3積みされてるが正直1枚でいい。
《白銀の城の魔神像》
城の門番。
罠の発動をトリガーに手札から特殊召喚でき、墓地に通常罠が貯まっているほど攻撃力も高倍率で上がる隠れアタッカーでありながら他の悪魔族への攻撃を制限する。特殊召喚のトリガーは相手の発動でもいい不思議。
しかも特殊召喚時に、攻撃宣言時に発動可能な通常罠をこれまたデッキからセットするという防御効果も完備。
今回は《フェアーウェルカム・ラビュリンス》《聖なるバリア -ミラーフォース-》の2択ではあるものの、どちらも優秀極まりない罠なので認知されるものの厄介なはず。多分。
《白銀の城の召使い アリアーヌ》
第1の召使い。そして曰くを呼び込んだ張本人。
手札・フィールドの通常罠1枚をコストにあらゆる下級悪魔族をリクルートできる。
《白銀の城の召使い アリアンナ》をリクルートして『ラビュリンス』カードの実質的なサーチにしても良し、とある曰くを呼び込んで事故物件を生み出すも良し…
『ラビュリンス』トリガーでドロー&手札からの悪魔族の特殊召喚or魔法罠のセットが可能で、特にドローソースとしてよく働く。
《白銀の城の召使い アリアンナ》
第2の召使い。
召喚時に『ラビュリンス』カードのサーチが可能で、自身が『ラビュリンス』であるため《迷宮城の白銀姫》の特殊召喚まで繋げられる。
それ以外にも《白銀の迷宮城》や《ウェルカム・ラビュリンス》等キーカードは多いので優先して展開したい。
『ラビュリンス』トリガーで《白銀の城の召使い アリアーヌ》と同じ効果を持つが、サーチ効果と二者択一になるため、《白銀の迷宮城》適用下の『ウェルカム・ラビュリンス』で特殊召喚した場合にはどちらを使うかは考える必要あり。
《白銀の城の竜飾灯》《白銀の城の火吹炉》
罠設置係。
基本的な効果は双方同じで、手札・フィールドの自身と手札1枚をコストに『ラビュリンス』魔法罠をデッキからセットする。しかもフリーチェーン。
この効果のための消費こそ荒めなものの、『ラビュリンス』トリガーで墓地から前者はサルベージ、後者は蘇生ができるので、少し待てばリカバリー可能。
《白銀の城の火吹炉》は比較的展開しやすい☆2闇属性なので、☆8『ラビュリンス』と《カオス・アンヘル-混沌の双翼-》のS素材にもなる。
《白銀の城の狂時計》
時を飛ばす時計。
フリーチェーンで手札から捨てることで、『ラビュリンス』モンスターがいる際に、セットした通常罠1枚を即発動可能にする。
罠デッキ特有の遅さを1枚とは言えども解消し、その罠で『ラビュリンス』トリガーを踏めればさらなるアドバンテージ獲得も狙える。
使用後も、『ラビュリンス』か通常罠の発動コストで手札を墓地へ送ると自身をサルベージか蘇生できる。
基本的にサルベージを選ぶことになるが、上記の効果適用のための『ラビュリンス』モンスターとして蘇生することも極稀にある。
《地縛囚人 グランド・キーパー》
曰く。
EXからの展開をF・Sモンスターに限定するものの、召喚時に☆5以下の『地縛』をリクルート・蘇生可能で、そのまま《地縛戒隷 ジオグレムリン》のS召喚に繋がる。
フィールドゾーンにカードがあれば『地縛』モンスター全体に破壊耐性を与えられるため、《白銀の迷宮城》にアクセスしやすいこのデッキでは適用は容易。
下級悪魔族であるため《白銀の城の召使い アリアーヌ》からリクルートでき、『ラビュリンス』の展開から『地縛』の展開にシフトできる。
《地縛囚人 ストーン・スィーパー》
曰く。
《地縛囚人 グランド・キーパー》からリクルート・蘇生して《地縛戒隷 ジオグレムリン》のS素材となる。
基本的にデッキにいてくれていいのだが、引いた場合でも手札では☆3以下の悪魔族チューナーのサーチカードになるので、《地縛囚人 グランド・キーパー》をはじめ、《変容王 ヘル・ゲル》《魔轟神レイヴン》にアクセス可能。
《変容王 ヘル・ゲル》
レベル可変式チューナー。
召喚時にフィールドの他のモンスターと同じレベルに変化できる。
基本的に《白銀の城の召使い アリアーヌ》からリクルートしてあちらのレベルと同じ☆4となり《地縛戒隷 ジオグリフォン》《迅雷の暴君 グローザー》のS素材になる。
あまり使うことはないが、自身のレベル未満のレベルを持つ悪魔族を手札から特殊召喚もできる。
《魔轟神レイヴン》
このデッキ唯一の光属性チューナー。
《魔轟神アンドレイス》や『カオス』Sモンスターのチューナー指定を満たす。
《白銀の城の召使い アリアーヌ》でリクルートするだけで《カオス・ビースト-混沌の魔獣-》をS召喚できる。
コストが重いものの、手札1枚を☆1分に変換できるので、《白銀の城の魔神像》と完全体の《カオス・アンヘル-混沌の双翼-》になることも可能。
《白銀の迷宮城》
曰く付きとなってしまった物件。
『ウェルカム・ラビュリンス』通常罠に破壊効果、しかも対象を取らない万能破壊を与えることができる。
これにより《ウェルカム・ラビュリンス》《ビッグウェルカム・ラビュリンス》で呼んだ《白銀の城のラビュリンス》等の『ラビュリンス』トリガーまで付属させられる。
更には『ラビュリンス』以外の通常罠の発動をトリガーに、手札・墓地から悪魔族を特殊召喚する展開効果まで完備。
これにより悪魔族が何度でもフィールドに戻ってくるため、様々なギミックを再使用可能になる。
《ラビュリンス・セッティング》
とんでもない罠設置カード。
墓地・除外から『ラビュリンス』魔法罠を2枚デッキに戻し、自分の悪魔族がフィールドにいれば、戻した枚数分の『ラビュリンス』以外の通常罠をデッキからセットできる。
《ウェルカム・ラビュリンス》以外の『ラビュリンス』魔法罠は再利用効果を内蔵しておらず、特に《ビッグウェルカム・ラビュリンス》は墓地効果のために除外されることもあり、再利用できるこのカードは持久力を底上げしてくれる。
しかもおまけのように2枚もの通常罠を調達できるため中盤戦からの盤面制圧に一役買う。
《ウェルカム・ラビュリンス》
『ラビュリンス』の万能リクルートカード。
デッキ・EXからの展開に悪魔族縛りが次のターンまでかかるものの、任意の『ラビュリンス』をリクルートできる。
基本的に《白銀の迷宮城》との併用が望ましい。
リクルートから1ターンラグはあるものの、『ラビュリンス』トリガーで墓地から再セットできるため、《白銀の城の召使い アリアーヌ》のコストにも最適。
《ビッグウェルカム・ラビュリンス》
どこからでも『ラビュリンス』を呼ぶトンデモカード。
《ウェルカム・ラビュリンス》の特殊召喚先に墓地が追加された代わりに、特殊召喚後に自分のモンスター1体を手札に戻さなければならなくなっている。
しかし戻す行為が『ラビュリンス』トリガーになり、そうでなくとも特殊召喚した『ラビュリンス』をそのまま戻すことで疑似的なサーチ・サルベージとしてみることもできる。
墓地効果でも自分の悪魔族のフリーチェーンバウンスができ、レベル8以上の悪魔族がいるなら相手モンスターのバウンスにも変えられる。
《ウェルカム・ラビュリンス》と比べて、多少トリッキーになった代わりに性能は一段上になったといったことろか。
《フェアーウェルカム・ラビュリンス》
これまた詰め込みまくった罠。
攻撃宣言時にその攻撃を無効にし、フィールドのカード1枚を破壊し、デッキから『ラビュリンス』以外の通常罠をセットできる。
1枚で3アクションしている。やりすぎである。
攻撃宣言時がトリガーなので《白銀の城の魔神像》でセット可能。
墓地効果もないので、《白銀の城のラビュリンス》《ラビュリンス・セッティング》で優先して再利用する候補。
《悪魔の技》
お手軽除去カード。
悪魔族がいるだけで万能破壊ができ、さらにデッキから悪魔族を墓地へ送れる。
《白銀の迷宮城》との併用で実質的に悪魔族のリクルートカードにもなる、
《聖なるバリア -ミラーフォース-》
言わずと知れた最強攻撃反応罠。
アクセスしやすく、確定セットしても圧はかけられる。
《現世離レ》
器用な除去カード。
相手フィールドのカードを相手の墓地のカードと入れ替える形で除去するが、モンスターを墓地送りにすれば《白銀の城のラビュリンス》の効果で入れ替わりで出てきたカードを処理できる。
破壊耐性持ちにも通用するうえ、戻ってくるカードは裏側なので魔法でないなら処理するまでの猶予も僅かながらある。
《強制脱出装置》
短いテキストは強いの代表格。
バウンスも『ラビュリンス』トリガーになるのでいつ使っても強い。
そしてこれを使いまわすのだ。
《巨神封じの矢》
EXメタ。
永続の効果無効と攻撃力0固定により、相手のEXモンスターを無力化できる。
多少遅いものの、相手のEXからの特殊召喚をトリガーに除外デメリットもなしで再セットできるため長期戦にも有用。
《バージェストマ・レアンコイリア》
謎枠。これを見た相手の反応は愉快なものである。
除外されているカードを墓地に戻す。
《ビッグウェルカム・ラビュリンス》の再利用もできれば、悪魔族を戻してそのままこのカードの発動をトリガーに《白銀の迷宮城》でそのモンスターを蘇生できるため、実質的に帰還カードになる。
『地縛』の融合手段が除外なのでそこのリカバリ用兼除外されたピン積みカードの救出用。
《貪欲な瓶》
魔法罠をデッキに戻しつつドローできる。
《白銀の城の召使い アリアーヌ》《白銀の城の召使い アリアンナ》は蘇生手段も多いが、『ウェルカム・ラビュリンス』によるリクルート先を確保する意味も兼ねて、2枚以上落ちていたらデッキに戻す。
勿論魔法罠、特に《ラビュリンス・セッティング》を再利用することでさらに再利用枚数を暈増しできる。
このカードの発動をトリガーに《白銀の城のラビュリンス》を《白銀の迷宮城》で蘇生し、このカード自体を《白銀の城のラビュリンス》で再利用する再利用サイクルも完備。《白銀の迷宮城》はイカの曰くで再利用。
《補強要員》
大量手札交換カード。
相手フィールドのカードの枚数分の手札交換ができる。
手札の総枚数は変わらないものの、確実に質を上げられる。
罠を多用するうえ、『ラビュリンス』は手札コストが多めであまり手札が残らないタイプのデッキではあるものの、《白銀の城の召使い アリアーヌ》《白銀の城の召使い アリアンナ》は相手ターンでも『ラビュリンス』トリガーで手札を稼いでくれるので、このカードを強く使える。
エクストラデッキ
《地縛戒隷 ジオグラシャ=ラボラス》
曰く最終形態。
融合素材はかなり重いものの、ラスボス級の効果を持つ。
攻撃力3000でありながら、戦闘する相手の攻守を0にし、さらに相手フィールドのモンスターが破壊されれば相手フィールドのカード全てを巻き添えにして破壊する。
凄まじいフィニッシャー性能を持っているため、大抵ゲームは終わる。
相手に破壊されてもデッキ・EXから『地縛』を特殊召喚できる。
基本的に残っているのは《地縛戒隷 ジオグリフォン》くらいのものではあるが、最低限の後続を残せる。
《地縛戒隷 ジオクラーケン》
物件を持ってくる曰く。即ち不動産業者の曰く。
素材は『地縛』×2であり、融合手段である《地縛戒隷 ジオグレムリン》は墓地融合が可能なので、バトルフェイズにさえ入れるならば《地縛囚人 グランド・キーパー》1枚から融合召喚まで可能。
特殊召喚時にデッキ・墓地からフィールド魔法を入手できるため、自身を蘇生可能な《白銀の迷宮城》を準備できる。
そう、物件に曰くが付いているのではない。曰くが物件を持ってくるのだ。
相手がEXから特殊召喚した場合にそのターンに特殊召喚された相手モンスター全てを破壊し、その数に比例したバーン効果もあり、制圧要員としても機能する。
《地縛戒隷 ジオグリフォン》
ちょっと影薄めな曰く。
フリーチェーンで『地縛』を蘇生でき、破壊されても対象を取らない破壊とバーンを行える。
『地縛』がある程度動いていないと特に役目もないのであまり表には出てこないものの、《変容王 ヘル・ゲル》+《白銀の城の召使い アリアーヌ》から容易にS召喚でき、効果の使用はS召喚していなくともよいので、繰り返しアタッカー兼破壊されて反撃要員として面倒な仕事をする。
《地縛戒隷 ジオグレムリン》
融合する曰く。
《地縛囚人 グランド・キーパー》1枚からS召喚可能で、そのまま自身のS素材となった墓地の『地縛』2体で《地縛戒隷 ジオクラーケン》を融合召喚できる。
しかし融合するにはバトルフェイズに入る必要があるため、先攻1ターン目では呼ばれない。
当然悪魔族なので、バトルフェイズ中に《白銀の迷宮城》で蘇生してそのまま融合に繋ぎ、《地縛戒隷 ジオグラシャ=ラボラス》を奇襲させることも可能。
お互いのメインフェイズに、相手モンスター1体を対象にして相手に破壊か攻撃力分こちらのLP回復かを選ばせる効果もあるが、基本恢復を選ばれることが多いため、この効果にはあまり期待しないでおくべき。
とはいえ中長期戦に強いデッキなので回復も十分アドバンテージとなり得る。
《カオス・アンヘル-混沌の双翼-》
『カオス』Sモンスター筆頭。
特殊召喚成功時にフィールドのカード1枚を除外でき、《白銀の迷宮城》で繰り返し蘇生することで何度でも使用できる。
S素材の属性によって相手モンスターの効果への耐性・戦闘破壊耐性を得られ、効果耐性は自分のSモンスター全てに、戦闘破壊耐性は自分のモンスター全てに与えられるため、自身の攻撃力の高さもあり盤面強度が跳ね上がる。
そして一番トチ狂っているのがチューナーの指定。
光・闇属性であれば非チューナーでもチューナーとして素材にできるため、極論『ラビュリンス』モンスターのみでもS召喚可能。
モンスターが基本的に闇属性で固まっているものの、光属性チューナーの《魔轟神レイヴン》がいるので完全体として爆誕することもある。
《カオス・デーモン-混沌の魔神-》
物理殲滅魔人。
カードが除外されるという簡単な条件で攻撃力4500の全体攻撃のバケモノと化す。
戦闘破壊したモンスターは除外されるので相手のリソースも消し飛ばしていくバケモノ。相手にしたくない。
相手によって除去されても後続の『カオス』Sモンスターに繋げられるので戦線維持も可能。
唯一の難点は、S素材がガチガチに指定されている(そうでもない)のであまり使える機会がないこと。
この構築では《魔轟神レイヴン》が必須なうえ、メインデッキに☆6闇属性がいないのでS召喚に少々苦労する。
《カオス・ビースト-混沌の魔獣-》
『カオス』のリソース回収担当。
素材指定は《カオス・デーモン-混沌の魔神-》と同じだが、☆6なので《白銀の城の召使い アリアーヌ》から《魔轟神レイヴン》をリクルートするだけでS召喚可能。
《カオス・デーモン-混沌の魔神-》と同じ条件であちらより小さいながらも自己強化が可能。
そして何より除外されている光・闇属性モンスターの回収ができる。
想定回収先は融合素材となった『地縛』だが、それ以外にも《バージェストマ・レアンコイリア》に近い仕事が可能。
自己蘇生効果も持つため、その後のS素材としても有用。
《迅雷の暴君 グローザー》
《白銀の城の召使い アリアーヌ》から《変容王 ヘル・ゲル》をリクルートするだけでS召喚できる妨害要員。
相手メインフェイズ限定であるものの、モンスター1体の効果無効が可能。
この効果のために手札にモンスターが必要だが、《白銀の城の竜飾灯》は『ラビュリンス』トリガーで手札に戻ってくるので確保しやすい。
また、悪魔族が手札から自分の墓地へ送られると戦闘破壊耐性・効果破壊耐性・対象耐性の内1つを獲得でき、この効果にはターン1がないため複数回トリガーできればそれだけ耐性が増していく。
《インフェルニティ・ヘル・デーモン》
タダでフィールドのカードの効果を1枚無効にできるS素材要員。
手札が0枚であれば無効にした後に破壊もできるが、ノーコストで1枚無効にできるだけでも十分であり、罠を伏せたり手札を捨てたりすることの多いこのデッキでは手札0枚も不可能ではない。
手札0枚だと自身が相手に与える戦闘ダメージが倍になるが、攻撃力が中途半端なので《巨神封じの矢》との併用は必須レベル。
そもそもアタッカーとしては期待していないため、さっさと次のS素材にしてS召喚先に2回攻撃を付与した方が良い。
《白銀の城の召使い アリアーヌ》か《白銀の城の召使い アリアンナ》とともに《カオス・アンヘル-混沌の双翼-》のS素材にできてあちらに2回攻撃を付与できるため一気に攻め込むことも可能。
《魔轟神アンドレイス》
ドローできるかもしれないしモンスターを略奪できるかもしれない不安定な悪魔。
S召喚には《魔轟神レイヴン》が必須なものの、《カオス・ビースト-混沌の魔獣-》と同じ要領でS召喚可能。
特殊召喚成功時に2ドロー1捨てができるが、相手が手札1枚と引き換えに無効にできる。
とは言え単純に考えると自分が+1となるか相手が-1となるかなのでどちらにしてもアドバンテージは取れるはず。
蘇生等でも発動できるのでこれまた《白銀の迷宮城》との相性が良い。
相手の手札からモンスターが墓地へ送られるとそのモンスターを効果無効で奪える効果もあり、上記のドロー効果をモンスターを捨てて無効にした場合や、その他手札誘発、更には《白銀の城のラビュリンス》の手札破械でもトリガーを踏める可能性がある。
また、このデッキの数少ない光属性モンスターなので、完全体の《カオス・アンヘル-混沌の双翼-》の素材になれる。
《トロイメア・フェニックス》《トロイメア・ケルベロス》
便利な悪魔族Lモンスターたち。
『地縛』が動いたターンは基本的に使えなくなるが、困ったら使うくらいの採用なのでその点は特に問題にならない。
《魔界特派員デスキャスター》
悪魔族の万能蘇生Lモンスター。
手札を捨てる必要はあるものの、制限なく悪魔族を蘇生できる。
悪魔族が破壊される際にそれ以外の悪魔族を身代わりにできるため、戦線維持にも役立つ。
デッキギミック
無限罠サイクル
『ラビュリンス』の強みといえば通常罠の多用。
特に使用済みの通常罠を再利用可能な《白銀の城のラビュリンス》及び墓地のカードを再利用可能な通常罠《貪欲な瓶》の存在によって永遠に回る罠リソースという厄介極まりないことをします。
《迷宮城の白銀姫》や《ラビュリンス・セッティング》によってデッキに戻した通常罠にはアクセスしやすいのですぐさま戦線に罠を仕込めます。
《ラビュリンス・セッティング》については《白銀の城の竜飾灯》《白銀の城の火吹炉》でセットが可能。
《バージェストマ・レアンコイリア》まで完備して除外リカバリも万全なので、理論上無限に罠を回し続けられるはずです。
メインデッキ2枠での『地縛』展開
当デッキ最大の目玉はやはり『地縛』。
《地縛囚人 グランド・キーパー》1枚から動くことができ、強力な大型モンスターに繋がる優秀な悪魔族です。
とは言っても『地縛』ギミックのスタートは《地縛囚人 グランド・キーパー》に依存しているため、そこを止められると虚無顔の曰くになってしまう…
そのうえ、《地縛戒隷 ジオグレムリン》は先攻1ターン目に融合効果を使えないため、《地縛囚人 グランド・キーパー》1枚だけでは先攻でやることが少ない…
そこで『ラビュリンス』との業務提携。
序盤は『ラビュリンス』で展開の基盤を組み上げ、2ターン目以降に《白銀の城の召使い アリアーヌ》から《地縛囚人 グランド・キーパー》をリクルート。
そこから《地縛戒隷 ジオグレムリン》に繋ぎ、そのままバトルフェイズに突入。融合まで狙えます。
こうすることで『地縛』の遅さをカバーし、序盤の『ラビュリンス』展開からスムーズにスイッチできます。
さらにこの業務提携のメリットとして、《白銀の城の召使い アリアーヌ》からのリクルートをギミックの起点にしているため、メインデッキの『地縛』が2枚のみで済む省スペース化があります。
つまりはデッキのほとんどが『ラビュリンス』のスロット。まぁ【ラビュリンス】に『地縛』突っ込んだだけなんでそりゃそうなんだけども。
そして《白銀の迷宮城》で悪魔族はなんでも蘇生可能なため、1度正規召喚してしまえばいくらでも使い回せます。
そんなわけで今回は《異界共鳴-シンクロ・フュージョン》とそのサーチ役の《地縛囚人 ライン・ウォーカー》は不在です。
他にもメリットとして、☆3以下の悪魔族チューナーのサーチカード、《地縛囚人 ストーン・スィーパー》を搭載したことで微差ではあるものの、Sギミックを取り込みやすくなりました。
S召喚したのであれば《白銀の迷宮城》適用下で《悪魔の技》を使えば素材供給はできるんですがね。
サブギミック『カオス』シンクロ
おまけ程度に搭載の『カオス』Sモンスター。
《ウェルカム・ラビュリンス》の制約でEXは悪魔族が主力になるため、《白銀の城の召使い アリアーヌ》から下級チューナーをリクルートするだけで割と自在に使い分けもでき、メインデッキに不足しがちな高火力アタッカーになる悪魔族Sモンスターを採用。
中でもリソース補給・高火力アタッカー・超耐性除去と多種多様な効果を持つ『カオス』Sモンスターは、素材に縛りこそあるものの状況打破にもってこいです。
言うまでもないですが悪魔族なので《白銀の迷宮城》での蘇生が可能です。
何度も蘇って高火力で全体攻撃の《カオス・デーモン-混沌の魔神-》なんて相手にしたくもありませんね…まぁ相手には犠牲になってもらうんですがね。
というかこのデッキ、《白銀の城の召使い アリアーヌ》酷使しすぎでは…
後書き
巷で噂のものとは全く毛色の違う型でしたが、以上が当事故物件の概要となります。
いくらでもカスタマイズできそうなほど機能性に優れた物件ですので、ご興味ありましたら是非ともお住みくださいませ。
…家主も悪魔だから曰く付きかと言われたらそうでもないような気もしますがね。