Pendulum Dependence

ペンデュラム依存症患者による気紛れ更新遊戯王ブログ。主に手元のテーマについて垂れ流します。偶に推しの事書くかも。

無限起動が恨めしい-ダイナミスト編-

 

 

前置き

新規Pテーマを渇望してます。Jonny.B.Goodです。

今回は9期出身の10期テーマ、『ダイナミスト』

時代を先取りし過ぎたがために登場当初目立たなかった悲しいPカテゴリです。だがテキストは基本短い。

 

 

『ダイナミスト』とは

機械族・水属性のPカテゴリで、レベルは4または5、Pスケールは3または6で統一されている。P効果もPスケールの数値ごとに共通で、『ダイナミスト』の身代わりとなるものである。

モンスター効果は戦闘に関するものが多く、戦闘に特化したカテゴリで、P初心者にも扱いやすい。 

 

 

デッキレシピ 

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3《ダイナミスト・スピノス》

3《ダイナミスト・レックス》

3《ダイナミスト・ケラトプス》

3《ダイナミスト・ブラキオン》

3《ダイナミスト・プテラン》

3《ダイナミスト・プレシオス》

3《ダイナミスト・ステゴサウラー》

3《ダイナミスト・アンキロス》

1《音響戦士マイクス》

1《レスキューラット》

3《サンダー・ドラゴン》

3《ダイナミスト・チャージ》

2《ダイナミックP》

3《強欲なウツボ

3《ダイナミスト・ハウリング

 

1《No.73 激瀧神アビス・スプラッシュ》

1《FA-クリスタル・ゼロ・ランサー》

1《No.97 極氷姫クリスタル・ゼロ》

1《No.103 神葬零嬢ラグナ・ゼロ》

1《No.37 希望織竜スパイダー・シャーク》

1《バハムート・シャーク》

1《餅カエル》

1《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》

1《サイバー・ドラゴン・ノヴァ》

1《サイバー・エンド・ドラゴン》

1《超雷龍-サンダー・ドラゴン》

1《双穹の騎士アストラム》

1《マスター・ボーイ》

1《クリフォート・ゲニウス》

1《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》

 

3《豪雨の結界像》

2《リミッター解除》

3《水霊術-「葵」》

2《マグネット・フォース》

3《白の咆哮》

2《トラップスタン》

 

 

 

各カード解説

『ダイナミスト』の共通P効果については最後にまとめて記載。

 

メインデッキ

《ダイナミスト・スピノス》

『ダイナミスト』の最大打点。レアリティはノーマル。

『ダイナミスト』をリリースして、2回攻撃か直接攻撃を得られる。ターン制限もないので2体食えばどちらも適用できる。

フィニッシャーとしての性能は高い。しかしテキストは短い。

 

《ダイナミスト・レックス》

『ダイナミスト』の看板。唯一の光り物。

攻撃後に他の『ダイナミスト』をリリースして、貫通付きで連打するか相手の手札か場のカード1枚をデッキに戻して100の自己強化ができる。自己強化は完全にオマケ。

《スケープ・ゴート》で耐えようとすると仲間軒並み食って貫通連打する。

 

《ダイナミスト・ケラトプス》

自分の場が自身と同名以外の『ダイナミスト』のみであれば手札からSSできる。それだけ。

先攻で《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》を立て、《レスキューラット》でサイバー・ドラゴン・インフィニティ》を作る。初手で最も持っていたい『ダイナミスト』。

 

《ダイナミスト・ブラキオン》

自身と同名がおらず、最高打点が相手の場にいる場合に手札からSSできる。それだけ。

『ダイナミスト』以外がいてもいい上、SSにターン制限もないので《ダイナミスト・チャージ》併用でターン2回とかSS可能だったりする。

後攻だと《ダイナミスト・ケラトプス》と共に召喚権、P召喚権を残したままリンクを立てられる。

 

《ダイナミスト・プテラン》

戦闘破壊で『ダイナミスト』をサーチする。《灰流うらら》はデフォで効かない。ダメステだもの。

とは言え打点は1800と心許ないので《ダイナミスト・プレシオス》等でのサポートは必要。

 

《ダイナミスト・プレシオス》

場の『ダイナミスト』×100の全体弱体化。単騎でも1800打点相当。

《ダイナミスト・プテラン》や《No.103 神葬零嬢ラグナ・ゼロ》の補助。

《ダイナミスト・ブラキオン》とはわずかながら相性は悪い。

 

《ダイナミスト・ステゴサウラー》

自身以外のPの戦闘後にその戦闘を行った2体を破壊できる。

単騎ではバニラであり、複数並ぶならこの効果なしでも突破できることは多い。

とは言え対象を取らない除去なので出番はある。

 

《ダイナミスト・アンキロス》

『ダイナミスト』が戦闘破壊した相手を除外する。

《死霊王ドーハスーラ》等のしつこい相手に突き刺さる。自身の打点は『ダイナミスト』最低なので《ダイナミスト・ステゴサウラー》同様並べてこそ意味を持つ。

 

《音響戦士マイクス》

☆5機械族にして召喚権を追加する。

下級『ダイナミスト』+《ダイナミスト・ケラトプス》から《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》に繋ぎ、P召喚でこのカードを吐くことで、先攻でも《レスキューラット》のリクルートが使用できる。

スケールは事実上4なのでスケールに置いてはいけない。

 

《レスキューラット》

自身に召喚権を使うことでEXの☆5以下のPと同名2体をリクルートする。P召喚で出すとバニラ。

『ダイナミスト』はすべて効果範囲なのでまず腐ることはない。このために『ダイナミスト』フル投入である。

リクルートしたモンスターは効果無効でエンドフェイズに破壊されるのでXに使うのが主。

 

《サンダー・ドラゴン》

スケール3-6のこのデッキではP召喚で吐き出せ、1枚引くだけですぐさまデッキから枯れてくれる妨害札。必ず1枚ずつサーチする。

この1枚を出すだけで3耐性の《超雷龍-サンダー・ドラゴン》の完成。

 

《ダイナミスト・チャージ》

『ダイナミスト』のメインサーチ。

EXに『ダイナミスト』が加わった時に1枚回収できるため疑似的にリンク先が1つ増えるようなもの。

《ダイナミスト・ハウリング》のコストや《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》で割ったスケールなんかが戻ってくるので維持するだけでアドになる。

 

《ダイナミックP》

『ダイナミスト』の全体強化と、『ダイナミスト』の戦闘時に相手のカード効果の発動を許さない。

使ってみるとわかるパワーカード。

 

《強欲なウツボ

水属性専用手札交換カード。これで無理矢理《ダイナミスト・ケラトプス》《ダイナミスト・チャージ》《ダイナミスト・ハウリング》を引きに行く。

Pデッキなので《イグナイト・リロード》という選択肢もあるが、こちらはターン制限がないので敢えてこちらを採用。《強欲なウツボ》3連打はよくあること。

 

《ダイナミスト・ハウリング

『ダイナミスト』のパワーカード。発動時に任意でデッキから『ダイナミスト』をスケールに置ける。これにより事実上2耐性。

『ダイナミスト』をリリースしてフリーチェーンのバウンスができる。めちゃ強い。

 

エクストラデッキ

《No.73 激瀧神アビス・スプラッシュ》

★5での物理突破。

自ターンで4800、相手ターンで9600打点になれる。

 

《FA-クリスタル・ゼロ・ランサー》

《No.73 激瀧神アビス・スプラッシュ》および《No.97 極氷姫クリスタル・ゼロ》から2、3耐性で降臨。

自ターン限定ではあるが全体無効を使えるうえそれなりの高打点でもあるので突破力が高い。

 

《No.97 極氷姫クリスタル・ゼロ》

フリーチェーンの打点半減効果で実質4400打点。

まぁ主に《FA-クリスタル・ゼロ・ランサー》の下敷きになる。

 

《No.103 神葬零嬢ラグナ・ゼロ》

打点が変動している相手をフリーチェーンで破壊し、さらに1ドローする。

《ダイナミスト・プレシオス》と並べると凶悪さが跳ね上がる。

 

《No.37 希望織竜スパイダー・シャーク》

どちらかの攻撃宣言時に1000の全体弱体化。

破壊されても墓地から素材などを蘇生できる。

 

《バハムート・シャーク》《餅カエル》

ご存知バハシャ餅。

 

サイバー・ドラゴン・インフィニティ》サイバー・ドラゴン・ノヴァ》

☆5機械のパワーカード。

 

《サイバー・エンド・ドラゴン》

サイバー・ドラゴン・インフィニティ》警戒で《サイバー・ドラゴン・ノヴァ》を除去された場合のみ登場。

 

《超雷龍-サンダー・ドラゴン》

3耐性持ちサーチ封じ。

 

《双穹の騎士アストラム》

SSに縛りのつかないカテゴリなので《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》+P召喚で作れる。

 

《マスター・ボーイ》

水属性汎用リンク。

『ダイナミスト』にはありがたい全体強化持ち。

 

《クリフォート・ゲニウス》

機械汎用リンク。

使い終えた《ダイナミスト・チャージ》やバニラ同然の『ダイナミスト』を使って無効効果を使える上、P召喚でサーチもできる。

 

ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》

Pと言えばこれ。

《ダイナミスト・チャージ》併用でただただ手札が増える。

 

サイドデッキ

《豪雨の結界像》

P召喚で出すだけで詰むかもしれない。

《ダイナミスト・ハウリング》で守っていれば案外維持できる。

メインだけでも戦えるのでこちらはさほど困らない。

 

《リミッター解除》

機械が機械足る理由。

《ダイナミスト・スピノス》でワンキル。

 

《水霊術-「葵」》

ピーピングハンデス

コストはP召喚で帰ってくるので実質タダ打ち。

 

《マグネット・フォース》

相手モンスターの効果を受けなくなる。実はテキストがややこしい。

 

《白の咆哮》

一時期閃刀姫を目の敵にしてた名残。

《閃刀起動-エンゲージ》を除外して魔法を止める。

2枚目以降の相手の魔法を止めるのが役目。

 

《トラップスタン》

 先打ちでP召喚への召喚無効を防ぎ、攻撃を通す。

モンスター、魔法への妨害と来たので罠妨害も入れたかったのが本音。

 

 

デッキギミック

『ダイナミスト』の悲しみ

現代でこそ(まだ)まともに見られるが、9期では悲しみしかなかった。なお、10期になってから組んだので当時のことは知らない。

まず初めに、何が悲しいって9期ルールとの噛み合いの悪さである。

《ダイナミスト・ブラキオン》、《ダイナミスト・ケラトプス》、《ダイナミスト・チャージ》の3枚。こいつらが時代を先取りし過ぎていた。

何故自力で手札から出てくるのだ!何故EXから手札に加えるのだ!

9期ルールではP召喚でEXからPモンスターは好きなだけ展開できる。確かに手札にある場合とEXにある場合とでは手札にある方ができることは多い。だからといって強制効果で回収しなくてもいいだろう!それが9期での彼らの評価。《ダイナミスト・チャージ》はサーチ効果のおかげでまだいい方だった。

9期も終わり、10期の所謂リンクルールが施行され、ようやく時代が『ダイナミスト』に追い付いた。ようやく手札からSSすることに意味が生まれたのだ。

《ダイナミスト・ケラトプス》と適当な下級『ダイナミスト』があればP召喚前に《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》を立てられるし、後攻であれば下級『ダイナミスト』の代わりに《ダイナミスト・ブラキオン》を使うことで通常召喚権も残して同じ動きができる。

《ダイナミスト・チャージ》のサーチや、《強欲なウツボ》による手札交換によりパーツは集めやすいのも利点。

10期になってやっと《ダイナミスト・チャージ》はフルパワーとなった。別に新規が来たとかではないのに。寧ろルールはPに向かい風。

これが『ダイナミスト』の抱える悲しみの一部である。

 

ペンデュラム効果

時代の先を走ってしまった『ダイナミスト』だが、P効果はスケール数値ごとに共通の『③自壊による破壊の身代わり』『⑥対象取った効果の無効+自壊』となっている。これらはチェーンを組まないため初見には混乱を齎し、『《ハーピィの羽根帚》は?』といわれると『守れません』。使用者が諦めた顔になる。

上記の通り、チェーンを組まずに適用するタイプのものなので《閃刀機関-マルチロール》をすり抜けるので少しばかり【閃刀姫】には有利?

 

パッとしないモンスター効果

そして各モンスター効果。

戦闘で勝てばサーチであったり『ダイナミスト』の数だけ弱体化であったりPが戦闘した後双方破壊するであったり『ダイナミスト』が倒した相手を除外などがそれぞれに備わっている。

…下級それぞれがパッとしないテキストを一つだけ与えられているのだ。

《ダイナミスト・プテラン》はダメステにサーチするため誘発効かないので強いっちゃ強い。

上級はというと、上記の《ダイナミスト・ケラトプス》《ダイナミスト・ブラキオン》は場ではなんとバニラ。『テキスト確認いいですかー?』に対して『あ、それもうバニラです』というのは日常茶飯事。

《ダイナミスト・レックス》は攻撃後に貫通付き連打or相手場手札を1枚デッキバウンス。

《ダイナミスト・スピノス》は2回攻撃とダイレクトアタッカー化。

しかもそれぞれ身内を食わなければならないコストつき。

これでもかとパッとしない。

 

実はハイスペックな『ダイナミスト』

そんな悲しい性を背負っていた『ダイナミスト』だが、実際強い。何が強いってステータスである。効果は何とも言えないほどパッとしない。

水属性、機械族、☆4・5というハイスペックカテゴリ。それでも効果はパッとしない。

かの有名な《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》に加えバハシャ餅までカテゴリ内で扱える。

自分の組んでいる【ダイナミスト】はEXがXまみれのX型だが、除外デメリットなしの自己再生チューナー《ブンボーグ001》や水属性バニラPチューナー《ライブラの魔法秤》によるS型も組める器用さもある。水属性カテゴリなので『白闘気』シリーズも扱える。《涅槃の超魔導剣士》も使える。

 

カテゴリ内にも《ダイナミスト・ハウリング》という『ダイナミスト』随一のパワーカードがある。1枚でスケールを揃え、そのスケールによる耐性を持った上でのフリーチェーンバウンスは強い。

他にも完全効果耐性自壊付きでリクルートする《ダイナミスト・ラッシュ》や『ダイナミスト』の戦闘時に相手に一切効果発動をさせない《ダイナミックP》 もあり、攻撃性能は実は高い。というかテーマとしては殴らないと始まらない。

水属性故に《水霊術-葵》によるピーピングハンデスや、《白の咆哮》による魔法妨害、機械族故の《マグネット・フォース》による強固な耐性とサポートも多い。

 

『無限起動』への恨み

まぁそんな優秀なサポートの多い『ダイナミスト』だが、タイトルにある通り、『無限起動』に恨みがある。ただの八つ当たりだったりもするのだが。

その原因は《超整地破砕》の登場

地・機械の破壊をトリガーに破壊効果を使う永続罠である。しかも墓地効果もある。

このカードを見たとき真っ先にあるカードが脳裏に浮かんだ。

《ダイナミスト・エラプション》だ。

『ダイナミスト』モンスターの破壊をトリガーに相手のカードを破壊する通常罠。

《超整地破砕》と同様の効果である。なんなら地・機械指定故にあちらは『無限起動』以外にも対応している。寧ろ地・機械なんてわんさかいる。

墓地効果の有無はまぁ目を瞑ったとしても、明らかに埋められない差がある。

永続罠か通常罠かの違いである。

当然永続罠はチェーン除去に弱い弱点がある。

しかし場に残る限り繰り返し使えるのだ。

この差は何だろう。

同じく☆5機械を擁するというのに…

 

 

後書き

とは言え純構築でもそれなりに戦えるテーマなので是非とも触っていただきたいものです。 

なにせ安い。このメインデッキ、光り物が《ダイナミスト・レックス》のみ。カドショのストレージ漁れば大抵見つかる不思議テーマなのでした。

 

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